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笠原征夫の【一問一答】理想な結婚相手

代表の笠原が読者や社員からの悩み相談に答えていくコラムです。

仕事・プライベートにかかわらず社員のみなさんの悩みが少しでも解消され、みなさんのより良い人生と更なる成長につながることを願って定期的に綴っていきます。それではいただいたご相談に答えていきます。

【質問】

恋愛についての質問です。
私は今、お付き合いしている方もいなく、将来的には結婚したいという願望はあるのですが、おすすめの異性に対する判断基準がもしございましたら教えて頂きたいです。(3年目女性)


【答え】

どんな物事、選択にも、一長一短があると思います。

よって、容姿・お金・社会的な地位といった、外的な条件面で判断するならば、その点で幸福になるし、内面(性格や人望)で判断すれば、その面で幸福になる訳で、どちらかを選べば、全ての面で良くなると言うことはないと思います。

そこで考えてみたいことは、この二つのそれぞれの長所と短所は何か、と言うことです。

前者は、目先は心地よく感じられますが、長期的な視点から言えば、その利益は不安定な面があると思います。例えば、容姿は、年を取ると誰でも衰えます。女性には失礼な言葉ですが、よく、美人は3日で飽きると言いますね。

人間の感覚は、同じ刺激を繰り返し受けていると、慣れが生じるのが特徴で、喜びも苦しみも感じにくくなるのです。次に、お金・社会的な地位は、重要に思えます。ただし、比較の問題ですが、その内面、すなわち、性格や人望や健康(な生活習慣)は、長期的な利益があります。容姿は良くても悪くても、慣れるし、飽きるし、加齢と共に衰え、違いがなくなりますが、一方、性格・人望の良さは、途中で人が変わることもありますが、一般的には、長続きするものだと思います。更に、加齢と共にむしろ違いが大きくなる面があると思います。

また、健康は、体が資本と言うように、人生全体にわたった財産です。特に、少子高齢化で人材に乏しく、年金財政も苦しい今日の社会は、70歳、75歳まで、いやそれ以上に、長く健康を保って働くことが望まれ、年金も後からもらい始める方が給付額は多くなります。

更に、労働は、認知症などの予防の決め手で、生き甲斐を与え、心身の健康に役立ちます。人格面は、長期的な人間関係に影響してきます。社会的な地位・高給・財産があっても、その人格の問題は、人間関係の問題に繋がりますし、夫婦間の問題、離婚のリスク、お子さんが生まれた時には、親子関係の問題にもつながります。

また、人間関係のストレスが、生活習慣病などの健康問題につながることはご存じかと思います。また、人生100年とも言われる高齢化社会の最近は、社会的な地位を持っていた男性が、退職後の生活で、それまでの高い地位の癖が抜けず、女性と異なり、新たな人間関係を営むのが苦手で、妻との人間関係だけとなり、高齢者男性の孤独の問題がよく言われるようになりました。これは健康問題でもあって、孤独はアル中・ヘビースモーカーと同じ程の害があるとされます。

さらに、長年の不和に耐えかねた妻による熟年離婚も増えていますが、仕事と配偶者を失った、高齢男性は自殺率が非常に高いことも知られています。こうして、人格・人望といったその人の内面は、長期的な健康状態や人間関係の影響を与えて、体が資本である以上は、長期的な経済力にも関係し、長くなった人生の後半になるほど、大きな影響を与えると思われます。

こう考えると、何度も何度も結婚・離婚を繰り返す文化の国ならばともかく、長期的な結婚生活を想定し、一生の問題と考えると、短期的・刹那的な視点にかぎらず、長期的な視点から、選択をしていくのが智恵ではないかと思います。

最後に、いずれにせよ、どんな選択も一長一短であり、その一例として、先ほど述べた、刹那の利益の先に不利益があり、刹那の苦しみの先に利益があるという面があると思います。そのため、よく考え、選択をしたならば、その長所を生かし、短所はカバーしていくことが大切だと思います。時々見られるのは、選ばなかった選択支が、隣の庭のように良く見えて、自分の選択を後悔することです。

しかし、それこそが逆に、なした選択を失敗に終わらせる原因になると思います。言い換えれば、良い選択をするか否かに加えて、選択後の生き方が大切だと思います。また、あまり考え過ぎてしまい、いつまでも選択が出来ない場合もありますね。それは、結婚をしないという選択をしていることになります。

よく考えて、選択したら、その結果、良いこと・成功も、悪い・失敗もあるでしょうが、人は成功失敗の経験から成長するものですから、失敗は成功の元にしていこうと考えて、たえず前向きに生きていく心構えが幸福になる秘訣ではないでしょうか。

頑張ってください。心から応援しています。

                                笠原


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