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シンガポール 佛牙寺(Buddha Tooth Relic Temple)で古い仏像に会う
MRTのMaxwellの目の前にあります。マックスウェルフードコートとチャイナタウンフードコートの間に建っています。お寺のように飾り付けられた建物です。
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佛牙寺の名前の由来
なぜ佛牙寺と呼ばれているかというと、仏様(ブッダ)の歯とされているものが保存されているからです。中国語で歯は牙と言います。
ミャンマーの廃寺の跡から見つかったそうです。
一般公開されていないので見ることはできませんが、長さ数センチのとがったものと聞きました。
建物の最上階の4階には黄金のストゥーパがあり、その中に大事に保存されています。
ストゥーパのある部屋はガラス張りになっており、私たちはその外から拝観することができます。この部屋がある4階はおごそかな雰囲気で、地元の人が座禅したり瞑想したりしています。
ガンダーラ仏から現代タイの仏像まで
仏像があるのは3階です。入るとまずガンダーラ由来の仏像があります。ガンダーラは現在のパキスタン北部にあたります。アレキサンダー大王の支配下にあった時代を経て、紀元3世紀ごろまで仏教文化の中心として栄えました。多くの仏像がその時代に作られました。アレキサンダー大王とともにやって来たギリシャ人の中には彫刻の心得がある人がおり、その人たちが仏像を作り始めたと言われています。もともと仏教では仏像(ブッダの像)を作ることを避けてきましたのですが、ブッダを一目見たいという信者の人々の熱意にうながされて仏像を作りはじめたのでしょう。
髪のうねり具合や顔立ちや体つきなど、どこかギリシャ彫刻の面影が見られますが、由来を聞くとその理由がうなずけます。
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ところで、インド発祥の仏教は、インドからガンダーラを経由し中国に渡り、その後日本に伝わりました。その流れを追って各地の仏像が収集されています。唐の時代の石仏には法隆寺の仏像に似た顔つき体つきが見られます。日本の仏像はここから伝来したのだなと分かります。
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ミャンマーやタイの仏像も展示されています。こちらは現代に作成されたものが多かったです。
ちなみに、展示されているこれら古い仏像の多くはオークションで入手したものです。像の解説文を見ると、何年にクリスティーズで購入したとか書かれていたりします。仏様の歯を集めてきたりと、シンガポールのパワーを改めて見せつけられます。
屋上庭園
なお、このお寺の屋上には小さな建物とお庭があります。閑静な雰囲気で、地上の喧騒の中から来ると別世界に感じます。
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