カミ ノ デサンティアゴ 巡礼の道

丁度1週間前に隣人でもあり友人でもあるフィナが巡礼の道を終えて帰ってきた。
私達が住んでいる地方都市はスペイン側からの出発の地域になる。ま、本当はここから山へと1時間ほど車でいくけれどね。

で、その彼女。実は実生活では電動車イスを使用している。糖尿病の為に片腕、両足は膝から下を切断している。残った腕の指は数本あるのみ。

しかし、何時も笑顔を忘れず、人生を謳歌しようと、年に数回は旅行に出かける。
同じ様な身体的ハンディがある友人達とモロッコやイタリアに行ったかと思えば、今回は独りで巡礼に参加すると言い出した。

身体的なハンディがある人達をサポートする団体があり、そこへ申込んだとのこと。出発の2ヶ月前に。
今は季節も秋。ガリシア地方は雨また雨の多い地域で日本の秋のように秋晴れとか言ってはいられない。
ガリシア地方の秋は寒い。湿度からくる冷たい寒さなのだ。

実質的13日間の旅で、出発地であるガリシアのとある地域までは自力で行くこと。
道中のホテル等宿泊先は日程に添って自分でホテルを探すか、もしくはそのONG団体の同行者達が宿泊するところへ一緒に行くかだ。

後者が楽かもしれないが私の友人のように技足を着ければ宿泊施設先でもそれなりには移動はできるが入浴等を考えるとやはりバリアフリーの宿が最適。

ということもあり全部彼女が独りで手配して、単独でガリシアへと乗り込んだ。

宿泊施設の予約は巡礼時期はほぼオフシーズンもありバリアフリー完備施設の予約は問題なし。ペットの大型犬も預け先が見つかった。

本当は犬も一緒に連れて歩きたかったがガリシアまでの公共交通機関が複雑であることもあって断念。
飛行機は電動車イスの幅が規定内ではない。ということで乗れず、長距離バスはバリアフリーではないし、乗り合い自動車も彼女には不便だ。
私が車持ってたら送って行くけれどないし。

結局はAVE..
前日私が乗車したおんぼろAVEはバリアフリーではない。
隣の都市まで行きバリアフリー完備のAVEに乗車マドリードへ。そこからまた地方線の駅まで移動してそこからやっとこさガリシアへ向かって出発となった。

続きは後日。


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