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ニュースの感想

 最近のニュースで気になったことは、ナチスの収容所で速記者であった97歳女性に有罪判決が下ったこと。直接かかわってなかったにせよ、被告の仕事が収容所の円滑な運営に寄与したとして、裁判所は執行猶予つき禁錮2年の判決を言い渡した。

 公判では最後に陳述で、被告は自らの行動を悔いた。

 戦争中の出来事は、その良し悪しに白黒つけることが難しい。正義と正義のぶつかり合いが、あのむごい戦争を引き起こしたのだから、その当時に正しい判断は下すに難い。

 だとしても、多くの人が犠牲になる戦争は避けなければならない。そんな中、現代の日本は防衛に多額の予算を費やし、先制攻撃を可能にせんと動いている。

 国際法ではすべての国に自衛権が認められている。日本ではしばし憲法第9条と自衛隊について議論されるが、その不明確な部分を明瞭にする改正ならするべきだが、間違っても戦力を持つことを肯定するような改正はあってはならない。

 いまの日本の動向をそのままにしておけば、再び戦争を起こしかねない。たとえ防衛増税で予算を増やしても、この小さい国にできることは限られている。予算や武力が飽和している状態を認識し、少子高齢化や教育にもっと分配してもいいのではと思う。このままでは社会保障費などの兼ね合いから、教育費など将来の日本を担う若者への投資が実質的に減りゆくだろう。

 

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