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第4回薬膳料理研究会

4月18日に第4回の研究会を開催しました。
今回のテーマは「春を健やかに過ごす献立」です。

〇献立
・鰆と春野菜のアクアパッツァ


・ささみとアスパラガスの春巻き

・薬膳いちごパフェ

〇漢方食材:クコの実、松の実
〇食材:鰆、あさり、春きゃべつ、菜の花、プチトマト、にんにく、ささみ、アスパラガス、梅干し、いちご、牛乳、ヨーグルト
〇調味料など:塩、こしょう、白ワイン、オリーブオイル

〇解説
・春は「養陰補肝」といって、肝の働きを良くし、陰(血・津液)を養うことが良いとされる。「肝」は気や血の巡りを良くし、血を蓄え、血流をコントロールする臓器。
・肝臓の働きをよくする「酸味」、新陳代謝を高める「苦味」をとると良い。
・五行説では、酸味、青色の食べ物は、肝経に属する(肝に作用する)と整理されている。

〇食材の分析

・献立作成のために、数冊の書籍やサイトを参考にしたが、食材の選択の視点がかなり多様であり、ひじょうに悩ましかった。そこで、今回は、春が旬の食材、肝経に属する食材を中心に構成した。
・作成した献立を分析したところ、
  「酸味」の食材は、ミニトマトと梅干しの2つ
  肝臓の機能を高める「高たんぱく質」の食材が3つ
  「青色」の食材は、菜の花、きゃべつ、アスパラガスの3つ
  五味では「甘味」、帰経では「肝」以外に「肺」「脾」「胃」に属する 
  食材が多い
という結果になった。

〇感想
・近所の魚屋さんに頼んでおいた鰆とあさりが見事で、ひじょうに食べ応えがあった。
・にんにく、トマト、あさりのだしで、スープの味がひじょうに味わい深かった。
・ささみに対してアスパラガスの割合が少なかった。切った断面を考えて、ささみ、梅肉、アスパラガスを配置するとよい。梅干しの酸味が、とてもよいアクセントになっていた。
・薬膳パフェは、海野つなみさんの「クロマエ」に触発されて作ってみました。どこが薬膳なのかと言われそうなので、説明すると、生薬である松の実、クコの実をトッピング、ムースにお通じによいヨーグルトを使っています。


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