ひとことはなし30

2021,1,24
「親の借金は子の城」という言葉があるのを御存知でしょうか。
 親が何かしらの借金をして、返済しきれず困っている。で、その親の借金を子供が返済したとします。その場合、将来その子は大きな城を築く。という意味です。

「城」とは、一般の家の規模ではなく、いわゆる、人が見上げるくらいの規模の建物を指します。又家の守りです。将来は、人より抜きん出て行くのでしょうね。

 普通の親は、子供にある程度の財産を残してやりたい、と思うのでしょう。しかし現実は、親が財産を残すと、相続の争いになることは周知の通りです。それまでは仲良かった兄弟姉妹が骨肉の争いをしたり、時には裁判を起こし「何でもとらねばならん」となるケースがある。

 逆に親が借金を残せばどうなるか。
とあるケースですが、今まで家の事など見向きもしなかった子供が、親の借金を知り、返そうと奮闘します。すると、それが種となる。つまり親孝行の種ですね。すると、その子供は、城を築いて守られる徳を天から貰うのでしょうね。実例は世間にも多々あります。

 僕は学生の時、1カ月間の休みがありましたので、その間アルバイトをしました。親に頼まれたのです。ただ、アルバイトをした給料を1円も貰う気はありませんでした。何故なら、当時、この教会の土地、建物を買い取った時期でしたから、その返済に充ててもらう気でした。アルバイト給料は14万と僅かな額でした。
親に出す時、惜しいとも何とも思いませんでした。
これが、種となりました。

 実は、僕は昨年まで個人的に借金がありました。賭け事等の質の悪い借金ではなく、降って湧いたような借金です。因縁ですね。2年前でしたが、最初聞いた時は、頭が真っ白になりました。が、僕はこのお金を返そうと決めました。
 この件については僕個人の事なので、皆さんにご協力頂く訳にはいきません。なので黙っていました。又僕は、教会から給料というものを頂いておりません。なので、僕個人のお金はないので困り果てて、遂に子供達に相談しました。
 すると、兄弟姉妹が力を合わせて「使ってください」と、自分達が働いた給料、ボーナスをそのまま持ってきてくれて、僕の借金返済に取り組んでくれました。何分、桁が大きいので、なかなか返済が大変でした。

 遊びたい盛りに、子供達には全く頭が下がる思いがしましたが、これが将来、子供達の天徳となり、親をたすけた理で、生涯お金に困る事はなくなり、逆に恵まれる理となるのだなあと思いましたね。恐らく僕の子供は城を築き、又守られるでしょう。

 振り返り、僕がアルバイトをして親に出した額はたった14万。しかし子供達が、僕に運んでくれた額は、その数倍となりました。これは「一粒万倍」の理ですね。
「親の借金は、子供にとって城となる」というのは本当の話です。

 最後に、去年暮の12月31日の3日前に御守護があり、借金は全て返済できました。夢のような出来事でした。僕の中では昨年中に全て返済したい、と願い続けていたので、神様はその心を受け取ってくれました。不思議としか言いようがないのです。
神様に御働き頂く条件として「心定め」をしたのがよかったのです。私は何もしませんが、神様お願いします。これは通りませんね。
終わり。

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