老後最大のリスクは「ヒマ」
あなたにとって老後に最も心配な事はなんですか？
「老後は年金だけで暮らしていけるのか不安」というお金の問題。
「認知症になって、何も分からなくなったらどうしよう」という健康に関する問題
「誰にも相手にされなくなって、孤独死したらどうしよう」という人間関係に関する問題
多分様々な心配があると思います。この心配をここでは老後に待っている「リスク」として考えてみます。
ではあなたにとって、老後最大のリスクはなんですか？
お金？健康？人間関係？
恐らく多くの人がこのようなリスクを考えると思います。しかし僕はそれよりも大きなリスクが全ての人に待っていると考えています。ではそのリスクとは？それは
「ヒマ」
なぜ老後最大のリスクが、お金や健康、人間関係よりも大きなリスクになるのか？
今は忙しすぎてストレスがたまりっぱなしの方は、定年退職後にゆっくりと自由な時間を過ごせることを楽しみにしているのではないでしょうか？
「定年退職後は時間がたっぷりできるから、夫婦で行きたくても行けなかった旅行に思う存分行くぞ」
こんな風に考えている人もいるでしょう。そしてそれを実際に達成したとします。でも定年退職後、ずっと旅行に行くわけにもいかず、やりたいと思っていた事もいつかは全部やりきってしまう時が来るのです。
そうなった後に残るのは？そう、膨大な「ヒマな時間」なのです。
実は最近の研究で明らかになってきたところによると、このヒマな時間が人に様々なネガティブな影響を与えることが分かってきました。
まずはヒマな時間がどんな影響を与えるのかを知り、老後に訪れるヒマな時間をどのように過ごすのか？考えてみましょう。
※音声で聴きたい方はコチラから
ヒマの悪影響
日々何もやることがなく、ヒマすぎる状態が続いた結果、認知症などの病気を発症するリスクが上がったという研究結果がいくつも報告されています。
これは深く考えなくても分かる事です。人間の脳は筋肉と一緒です。使えば使う程鍛えられる一方、使わない時間が増えればどんどん衰えます。その結果として認知症のリスクが高くなってしまうのです。
想像してみてください。全く何もやることがない日々が何ヶ月も続いたらどうなるか？
例えば今の仕事を辞めてしまい、何もすることがなく家に引きこもって過ごすことになったとします。最初は動画を見たり本を読んだりして過ごせるかもしれませんが、1ヶ月も続くと飽きてしまうものです。
僕も社会人デビューしたのがいきなりブラック企業だったため、数年働いた後にメンタルを病んで仕事を数ヶ月間しない時期がありました。最初は良かったものの、1ヶ月も経つと飽きてしまいました。そんな状態が何ヶ月も続くと考えたら「自分は誰にも必要とされていない」とネガティブな考えに支配されて、誰でもうつのような状態になります。
人との繋がりが幸せな人生には必要不可欠
人間は社会的な動物であるため、集団の中で生きることが本能的に刻まれています。集団に所属し、役割を果たすことでメンタル的な安定を得ることができるのです。
これは逆に言うと、僕達は社会という繋がりから外されたり、役割を失うことによって不安が大きくなりという事です。
定年退職後、仕事がなくなった男性たちは家での役割もなく、社会的な役割もなくなってしまうため、孤独感を強く感じやすいです。
孤独状態になると、心身の健康に大きな影響がでてきます。
不規則な生活や運動不足、ストレスによって脳梗塞や心臓病を引き起こす可能性もあります。
そのようなリスクを減らすためにも、老後も社会的な繋がりを維持する事が必要なのです。
例えば、趣味や活動を持つことで社交的な交流を増やすことができたり、運動をすることで身体機能を維持することもできます。
「老後にそんなアクティブな趣味が持てる気がしない」
そんな人にオススメなのが、定年退職後、高齢者と呼ばれる年齢になっても「仕事」を続ける事です。
仕事をしていれば、嫌でも人と会います。また職場に行くための通勤が自然と運動になるし、仕事をするので嫌でも頭を使います。さらに年金以外の収入も入ってくるので、経済的な面でも不安感が軽減されます。まさに一石４鳥以上の効果です。
仕事といっても現役時代のようなハードワークをする必要はありません。労働時間は４時間程度の半日勤務、週の労働回数だって週５も働かなくても週３でもいいのです。
仕事の内容も嫌な仕事ではなく、自分がやって楽しい仕事をすればいいのです。なぜならこの時期にやる労働は家族を養う必要なんてない。自分や老夫婦が質素に暮らしていけるだけのお金があればいいからです。
結論
老後はヒマが最大のリスクになる。理由として
人との繋がりが無くなり、頭を使う事が無くなるので認知症やうつ病のリスクが上がるから
どうやってヒマになるのを防げばいい？
・楽しめる趣味や、地域との交流を続ける
・それが無理なら仕事をする
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