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アラフォーでも要介護状態になります

この記事を読んでくれている、30~40歳代の人。いわゆる「アラフォー」と呼ばれる世代です。

40歳以上になれば、介護保険料も納めないといけなくなるし、何より親もそれなりの年齢になってきているので

「もし急に親が介護が必要になったらどうしたらいいんだろう?」

そんな心配もし始める年齢です。つまり介護といってもあくまで親の介護であって、自分の介護の心配をしている人はほとんどいないでしょう。

「当たり前でしょ、介護ってのは歳を取った高齢者の話でしょ」

99%のアラフォーがこう考えています。このように考えている人にこそこの記事を読んでほしい。なぜなら

「最近アラフォー世代の若い人でも、要介護状態になる人が増えているから」

なぜアラフォー世代に要介護状態の人が増えているのか?この記事では書いていきます。

音声で聴きたい方はコチラから

なぜアラフォーなのに要介護状態になるのか?


僕は現役のケアマネジャーで、10年以上この仕事を続けています。
そして最近は昔に比べて若い人でも、要介護状態になって支援の依頼がが増えてきました。
それまでは80代以上の方が多かったので、40~50代の人から依頼が来ると

「え?うそでしょ、そんなに若いのに一体どうして・・・」

こんな感じで驚いていました。それくらい昔は若い方が要介護になるのは少数のレアケースでした。

どんな病気でアラフォーが要介護状態になるのか?


アラフォーが要介護状態になるのは生活習慣病を原因にする病気がメインです。その中で一番多いのが脳梗塞です。
それ以外だと、COPDという慢性閉塞性肺疾患や糖尿病などによって足を切断しなくてはいけなくなることもあります。
認知症も40代から発症することがあります。いずれも聞いたことがある病名ばかりでしょう。これらの病気は若くても寝たきりになる方もいるほど後遺症が重くなりやすいのが特徴です。

当たり前ですが、生活習慣病は生活習慣が悪い人ほど発症のリスクが高くなります。
昔から若い人達の中には、無茶な生活をしている人が一定数いました。

「24時間働けますか?」

こんなワードが高度経済成長期からバブル期にはもてはやされました。今はそのような価値観は当時より薄らいできたとはいえ、未だに日本人には徹夜で頑張る、いかに睡眠時間が短いかを自慢するという謎の価値観が残っています。

20代なら無茶な生活をしていても、体が若いのでまだ病気になりリスクは低いです。しかしアラフォーになっても、まだ若い時の感覚で生活していたら痛い目を見ます。
一生懸命頑張って、アラフォーで要介護状態になるなんて、あまりにも悲しくないですか?
僕も同世代の方を支援させていただく時、非常に複雑な気持ちになります。

「この人、この若さでほぼ寝たきりなんて。これからの人生をどのように送っていくんだろう?きっとやりたいこともまだまだたくさんあっただろうに・・・」

このように考えてしまい、正直に言えば辛い気持ちになります。

僕が思うに、人生ってアラフォーくらいからやっと楽しくなってくるんですよね。
20代~30代前半くらいは、経済的にも人間的にも経験不足で未熟。だから周りの人の言う事にいちいち過剰反応して疲れたり、やりたい事があってもお金や時間が無くてできない。

でもアラフォーくらいになると、色々経験してきて色々な事が分かってくる。そしてお金や時間の自由も若い頃より少しずつ増えてくる。

だからこそやっと人生を楽しめるスタートライン。それがアラフォーという人生のステージです。
だからこそ、アラフォーで要介護になっている場合ではありません。

そうならない為には必要な事を言います。それは自分の「健康」という資産をもっと大事にしていくという事です。

自分の持っている資産というのは、現金や株、不動産などの分かりやすい「有形資産」だけではありません。
健康や人間関係など、目に見えづらい「無形資産」の価値の高さにもっと注意を向ける必要があるのです。

健康の基本である「食事」「運動」「睡眠」を徹底的に見直してみましょう。若いうちから自分自身を大切にし、健康的な生活を送ることがアラフォーで要介護状態になる事を防ぐには何より大事です。

コロナ禍で不健康な生活習慣を送る人が増えている


僕が言う必要もなく、健康の大切さは誰もが頭では理解している事です。
最近のサウナブーム、ジムでの運動ブーム、健康食ブームなどからも、多くの人が「健康」というカテゴリーへの関心が高いのは間違いない事です。

それなのに、なぜ不健康な生活習慣を送る人が増えているのか?それはシンプルにコロナ禍の影響が考えられます。

コロナ禍によって、僕達の生活は大きく変わりました。

・どこに行くにもマスクをつけなければいけない
・外出や外食などの制限
・リモートワークの普及など、働き方の変革

これに加えて「コロナにかかったらどうしよう」という不安をメディアが毎日のように煽る。
さらにロシアーウクライナ戦争や円安の進行による物価の急高騰、なのに上がらない給料・・・

先行きの全く見えない不安から、僕も含めた多くの人が強いストレスを感じながら生活をしています。
そして人は強いストレスを感じるとどうするのか?
できるだけ簡単な方法で快楽を感じれるような行為に走ってしまうのです。

・タバコやお酒を飲む
・SNS、ゲーム、インターネット、動画鑑賞
・ポルノ、異性への過度な刺激を求める
(不倫など)
・ジャンクフードを食べる
・ギャンブルをやる

このような依存行為を四六時中やってしまうことになります。
そうなれば昼夜逆転のような生活になり睡眠はメチャクチャ、運動もせず、ジャンクフードばかり食べるような生活になるのに時間はかかりません。

このような生活は当然ですが、あらゆる病気のリスクを急上昇させます。その結果、まだ若いアラフォーでも要介護状態になるという悲しい結末を引き寄せてしまうのです。

そうならない為にも、この記事を読んでくれているあなたには自分の健康を大切にしてほしいと思います。

「健康を大切にするために何をすればいいのか分からない」

そのような人は、まず上記に書いてあるような事を一つでも止めていく事を考えてみてください。

何か良い事を始めるより、良くない事を止めるほうが簡単なうえに効果も高いです。

要介護状態になれば、やりたい事がやれなくなるだけじゃありません(それだけでも十分辛い)
「自分で行きたい時にトイレに行く」というような、当たり前の事さえ好きにできなくなる可能性があるのです。そのような状態に、若いうちからなりたくはないですよね。
アラフォーで要介護状態になりたくなければ、今のうちから健康を大切にしましょう。

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