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お酒を人生最高の「親友」にする付き合い方

突然ですがあなたはお酒は好きですか?僕は好きです。
しかし同時に最近はお酒に関する健康へのリスクが話題になっています。
実際にWHOはタバコの次はアルコールを増税したり、購入の難易度を上げるなどして世界レベルで飲酒量を減らそうとしています。

そのような事から、日本でも全体的な飲酒量は減少傾向。特に若者の間ではお酒を飲まない「ソバキュリアス」というライフスタイルが流行しています。

これは「飲めるけどあえて飲まない」というスタイル。
昔からある

「酒をたくさん飲める男がカッコイイ」
「飲み二ケーションで信頼関係を深めるのがデキる男」
「深夜まで接待して酒を飲むのも仕事のうち」

このような価値観に対してのアンチテーゼ的な考えから出てきた考えのようにも見えます。

確かにお酒を飲んで酔った状態では、時間を有効活用する事はできません。noteのようなコンテンツを作るというクリエイティブな作業をするには、お酒は壊滅的な影響を与えます。

また酔った状態で行うコミュニケーションで信頼関係が深まる事はないでしょう。なぜなら相手に失礼な事をしたとしても「酔っていたから」と言い訳できる状況では、相手に真剣に向き合っていない。それを相手が感じてしまう状況では信頼関係など深まるはずがないのです。

そのような時代の流れもあり、社会人になってからはほぼ毎日お酒を飲んでいた僕もコロナ禍になってからは平日はソバキュリアスとして生き、土日にだけお酒を適量楽しむというライフスタイルで過ごしています。

平日限定ソバキュリアスやってます

「なぜそのようなライフスタイルを選択したのか?」
「ソバキュリアスを平日だけやるくらいなら、いっそお酒を止めて一生ソバキュリアスとして生きたほうが良いのではないか?」

そのように考える人もいると思います。もちろんその考えも正しく、どれが正解でどれが不正解という事もないと思います。

これは僕の考えですが、お酒と言うのはちょっと不良な親友みたいなやつなのです

良い付き合い方をすれば、自分がピンチの時に自分の危険も顧みず体を張って守ってくれるような親友になる。しかし付き合い方を間違えると、薬の売人を紹介するような悪いやつになる、そんな存在です。

参考になるかどうか分かりませんが、2024年2月19日「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を厚労省が公表しました。お酒を飲んでいる人であれば一度は目を通した事があるのではないでしょうか?

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

これまでの日本では「1日に何杯以上飲むと良くない」と、あくまで「〇杯」が飲み過ぎかどうかの一つの単位のように使われていました。

しかし大事なのは、摂取している純アルコール量です。これは僕のようなアルコール依存症の人の支援をする事もある専門職は昔から知っていた事ではありますが、改めて世間に発信したのは大きな一歩と言えそうです。

では純アルコール量の計算式とは?それがコチラです。

摂取量(mL)×アルコール濃度(度数/100)×0.8

例えばですが、500mlでアルコールが5%のビールの純アルコール量はこのようになります。

500×0.05×0.8=20(g)

どうでしょう?意外と簡単に計算できますね。この計算式をしっかり覚えていただき、自分が今どれくらいのアルコール量を摂取しているのか?把握しながら飲んでほしいと思います。

いちいち計算が面倒な人に、一般的なお酒の純アルコール量20gがコチラです

アサヒビールHPより引用

なぜ20gなのか?これは1週間単位で考えた時、1日あたりの純アルコール量として、比較的リスクの少ないアルコール摂取量の一つの目安だからです。
ちなみに女性は男性よりアルコールの分解能力が低い為、この半分が目安になります。

さらにガイドラインでは「生活習慣病のリスクを高める量」として、1日のアルコール摂取量を40g(女性はその半分の20g)
また急性アルコール中毒などを引き起こすリスクのある、一時多量飲酒のアルコール摂取量として1日60g(女性はその半分の30g)としています。
特にこの一時多量飲酒のアルコール摂取量は、たとえ週に1回、月に1回など滅多にお酒を飲まない人であったとしてもリスクに変わりはないと示されています。

さらにガイドラインではご丁寧に疾患毎にリスクが高まると考えられるアルコールの摂取量についても示されています。

しかしこれ、結論を言えば全ての疾患のリスクを飲酒によって上げたくないという前提であれば、アルコール摂取量は0が最も良いと示されています。
一昔前の「少量の飲酒は健康に良い」という俗説は、今は完全に否定されているのが現代の常識なのです。

このガイドラインを守る事を考えながら飲む場合、毎日飲むような人なら普通に飲み足りないでしょう。
結果的に「こんなの酒飲みが守れる分けねぇだろバカヤロー」と開き直って、多量飲酒に走り健康被害をモロに受ける事になる可能性も高そうです。

そこで僕が考えたのが「平日限定でソバキュリアスとして生きる」というスタイルです。

あくまで1週間トータルのアルコール摂取量で考えればいいのです。1日単位では飲み足りなくても、1週間単位で考えればある程度の安全な量を守りつつ、1回あたりの飲酒を満足できる量にする。いいとこ取りのやり方。しかしその為にも週末だけ飲むようにするというスタイルが必要なのです。

たとえば5%の500ml缶ビールが1日の適量。これをビール7本までは1週間単位で飲んで良いと考えれば、週末の2日間で1日3~4本は飲める。これなら飲みごたえを楽しみつつ、安全な飲酒量をキープできます。
(ガイドラインが示している一時多量飲酒の量に達する為、それなりにリスクはありますが、自分でやってみて翌日にヒドイ二日酔いなどにならなければこのやり方はオススメできます。二日酔いする場合は1日の摂取量を少し控えめにしたり、低アルコール飲料などに置き換えればOKです)

「少しでも健康のリスクを負いたくないなら、飲酒はしないほうがいい」

確かにそれが正論でしょう。しかし飲酒をしなかったからといって、健康リスクそのものががゼロになるわけではありません。

なぜなら僕達の健康を損なうものにはアルコールだけでなく、たばこはもちろん、食品添加物、砂糖、小麦製品、白米、牛乳、薬、カフェインなどアルコール以外にも健康リスクがあるものは身近に溢れているのです。

つまり飲酒をしないからといって、ただそれだけをもってして健康のリスクが無くなるわけではありません。

そうであるなら!健康リスクにビクビクしながら「健康に良くないからあれもダメ、これもダメ」等と神経質に生きるより、多少の健康リスクは受け入れたうえで、自分が納得できる、自分が生きたいように人生を過ごすほうがいい。そのように僕は思います。
あなたはいかがでしょうか?


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