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「無料コンテンツ」は現代版ドラッグ

最近、無料で提供されるコンテンツが増えてきています。
SNS、YouTubeなどの動画配信サイト、ネットゲーム。細かい事も言えば、地上波で観れるTVや知りたい情報をググる事だって無料コンテンツです。

無料でこれだけのコンテンツが楽しめる事はとても幸せな事です。僕が子どもの頃なら考えられませんでした。昔はちょっとしたゲームを楽しむのだって、ゲームセンターでお金を払うか、自分で好きなソフトを購入する必要があった。つまりお金が無ければ、今あるようなコンテンツを楽しむ事ができなかったのです。

一見するとメリットしかない無料コンテンツ。しかしこれらのコンテンツは現代の見えない「ドラッグ」でもあるのです。
一体なぜ無料コンテンツがドラッグになるのか?解説します。

音声で聴きたい方はコチラから


無料コンテンツのデメリット


まず無料コンテントとは一体なんぞや?
例えば、YouTubeなどの動画配信サイトやネットゲーム。特にゲームは昔は高価なものでしたが、今ではスマートフォンやネット上で無料でもかなり楽しむことができるようになりました。(課金さえしなければ)

SNSも無料コンテンツの一つであり、TwitterやInstagramなどで自由に情報を発信したり、コミュニケーションを取ったりすることができます。
このような無料コンテンツのおかげで、僕達はお金を払わずに様々なエンタメを楽しむ事ができています。

これってスゴイ事ですよ。ゲームセンターに行ってお金を払わずに、そこにある全てのゲーム機が無料で遊べちゃう。それくらいの事が起きているのです。

しかし、無料コンテンツにはメリットだけでなく恐ろしいデメリットも存在します。

デメリット①時間を奪われる

まず、無料コンテンツは僕達の時間を容赦なく奪います。
時間はお金と違って取り戻すことができません。お金は失っても再び稼ぐことができますが、失われた時間は取り戻すことができません。
つまり僕達にとって一番貴重な資産はお金ではなく「時間」なのです。

無料コンテンツはその貴重な時間をアッと言う間に溶かします。

あなたはYouTubeやNetflix、アマプラなどの動画を「1本だけ観よう」と思っていたのに、レコメンドに表示されるオススメ動画が気になって「もう1本だけ、もうこれで終わりなんだから」と言いつつ気づいたら何時間も動画を観た経験はありませんか?
あるいは「ちょっと気晴らしに30分だけゲームしよ」と思って始めたゲームにドはまりして、気づいたら夕方になっていた。そんな経験はありませんか?

これらに共通しているのは、始める前に予定して以上の時間を使ってしまったという事です。
本来であれば他に時間を使いたい事があったはずです。だから「1本だけ」「30分だけ」等と決めて始めるわけです。でもそうはならず、気づいたら予定した何倍もの時間を使ってしまった。

これは控えめに言っても大きすぎる損失です。なぜならあなたの貴重な時間をムダに消耗したからです。

無料コンテンツの恐ろしい所は「無料」であるが故に「無限に消費し続けられてしまう」という特徴です。

「タダほど怖いモノはない」

この言葉、一度は聞いた事があるでしょう。正に無料コンテンツはそのお手本のような存在。
そもそも無料コンテンツは無料じゃありません。
なぜならあなたの貴重な資産である「時間」と対価で消費しているわけですから。

仮にあなたの時間単価が2000円であったなら、無料コンテンツに予定外に3時間消費したとするなら6000円支払った事になります。
どうでしょう?意外と高いコストを支払わされていると思いませんか?

デメリット②依存症の入り口になる

無料コンテンツの特徴は「止められない、止まらない、〇〇〇えびせん♪」


動画やゲーム、SNS等の無料コンテンツにドはまりしている時、僕達の脳内から大量のドーパミンが分泌されている事が分かっています。

これはどういう事かと言うと、タバコ、お酒、ジャンクフードを食べている時。もしくはギャンブル、ポルノなどにハマっている時と同じことが起きているという事です。

つまり無料コンテンツというのは、やり過ぎるとタバコやギャンブルと同じ末路を辿るという事です。

依存症にはさまざまな種類があります。

タバコやお酒、ジャンクフードなどの物質に依存する「物質依存」
ギャンブル、ゲーム、セックスなどの行為に依存する「行為依存」です。

そして行為依存の中でも最近問題になってきているのがギャンブル依存とゲーム依存です。
この2つの依存症は社会的な問題になっており、多くの人々を苦しめています。
これらの依存症に陥ると、日中も夜も関係なく、頭の中はその事ばかりになってしまい仕事や家事、子育てなど本来やらなければいけない事ができなくなってしまいます。
そうなるとどうなるか?

まずは睡眠時間が削られます。なぜなら「寝てる暇があるなら、ギャンブルやゲームをしたい」という風に考えてしまうからです。
そうなれ健康状態は悪化します。 特に睡眠不足はメンタルに悪影響が出ます。

周囲の人が「いい加減にしてくれ」と言ってもかなりの確率で逆ギレするような状態になります。
そうなると人間関係が悪化し、仕事も上手くいかない。仕事も上手くいかないから収入が減る。収入が減るからストレスが溜まる。

そうなると次はストレス解消の為にジャンクフードやタバコ、お酒に頼ることが増えます。
そんな生活ばかりしているから、健康状態がさらに悪化し、ストレスが溜まる。そのストレスを解消する為にギャンブルやゲームにさらに依存する・・・(以下無限ループ)

どうでしょう?控えめに言って地獄ですよね。この地獄の負のスパイラルに入ってしまうと、抜け出すのは簡単ではありません。そのまま命まで失う事になる人だって大勢いるのが現実です。

一見すると無害な無料コンテンツ。実は人の命まで奪いかねない依存症の入り口になっているんです。
これが僕が無料コンテンツが現代版のドラッグであるとする理由です。

無料コンテンツとの付き合い方


「そんな恐ろしいものなら、もう二度と無料コンテンツは消費しません」

ここまで読んでくださった方でこのように考える人もいるでしょう。
しかし現代において、完全に無料コンテンツを避けて生活するのはほぼ不可能です。
それはこれからの人生において、あらゆる食品添加物を一切口にしない食生活を送るくらい困難だからです。

だからこそ現実的な対策としては、完全に避けるのではなく上手な付き合い方を模索する事です。

分かりやすいのが、無料コンテンツを楽しめる時間に制限をかけておくというものです。

最近はアプリなどで、1日に使用できる時間を制限できるものがあります。自制心でコントロールできれば良いですが、それを簡単に乗り越えて依存させるだけの魔力が無料コンテンツにあります。
だからこそ自分の意志力を過信しない。逆に意志力なんて無くても仕組みを整える事で、結果的に依存する事を防げればよいわけです。

上手に無料コンテンツと付き合って、楽しく、幸せな人生を送る。
それが現代に生きる僕達の課題なのかもしれませんね。


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