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メンター&情報商材ビジネスは99%ゴミ

あなたはネット広告、SNSのDM等でこんな怪しげな謳い文句のセールスを見た事はありませんか?

・初心者でも3ヶ月で月収100万円可能なビジネス
・1日たった5分の作業で、月10万円の副収入
・成功者だけが知っている。爆速で稼げる裏技を特別に教えます
・半年で1億稼いだ私が、5名様限定でコンサルします

こういうの見た事ありますよね。そして見た瞬間「それホンマやったらメッチャいいやん!」と思ったはず。
しかし思考能力が正常な場合であれば「いやいや、絶対怪しい。近づいたらアカン」とスルーする。
でも何かしらの理由で金銭的に非常に厳しい状態で、このような広告を見たら「もしこれが本当なら、今のピンチをひっくり返せる。これは神様が自分に与えてくれたビッグチャンスなのでは?」等と都合よく考えてしまいクリック。

しかしここでハッキリ言っておきます。この手の情報商材やコンサルします系。いわゆる「メンタービジネス」は99%ゴミで、お金を出す価値などありません。

なぜそう言い切れるのか?それは僕もこの手のビジネスに騙されて多額のお金を溶かした経験があるからです。

総額約80万円溶けました。しかしそれだけのお金を溶かして稼げた額は0円です。まさに大金をドブに捨てたのと同じ行為。

それはこの手てのメンター、情報商材系ビジネスがゴミと同じ価値しかないからです。
そこで僕と同じ被害者が出ないよう、この手のビジネスの仕組みがゴミである理由について記事にします。

メンター&情報商材ビジネスの仕組み

あなたは「HARM」の法則というのを知っていますか?これは人間のベネフィット(悩みや欲求)は大きく4つあるというものです。

H:Health・・・健康、美容、容姿

A:Ambition・・・将来、夢、キャリア

R:Relation・・・人間関係、恋愛、結婚

M:Money・・・お金

つまり売れるビジネスというのは、この4ジャンルのどれかに強く訴求すれば良いという事です。

そして老若男女問わず、ほぼ全ての人間に強く訴求できるのが「お金」です。
記録的な円安と物価高騰、しかし上がらない給料。こんな状況でお金の不安なく生きている人はほとんどいないでしょう。

そして僕達人間はポシティブな情報より、ネガティブな情報により強く意識を向けてしまう心理特性があります。これを「ネガティブバイアス」と言います。

この2つのコンボを使ってセールスを仕掛けるのです。
どういうことか?僕達はこの経済的に苦しい状況を手っ取り早く脱出したいと考えています。そんな時、その方法を教えてくれる人がいたら気にするなというのが難しいのです。

まずは上記に挙げたようなキャッチーなセールスコピーで相手を釣り上げます。
そこで相手がこちらの話に乗ってきたら、いくつかの商品を提示します。それは主に3つです。

商品A:金額も安いが、ビジネスノウハウが書かれているだけの情報商材
商品B:商品Aに加えて、月に1回程度のコンサルサービス
商品C:とっておきの情報が載っている情報商材&半年間何度でもコンサルを受けられるプレミアム商品

当然A→Cの順に金額も高くなっていきます。
なぜ3つなのか?これは「松竹梅の法則」と言って、人は何かを選択するなら3つが最適。そして多くの場合、グレードが高すぎず低すぎない真ん中の商品を選択する可能性が一番高いというものです。

例えばですが、上記の商品Aが20万円。商品Bが40万円。商品Cが60万円だったとします。あなたならどれを買いますか?恐らく真ん中の商品Bを選択するのではないでしょうか?

これ、実は売る側にとって一番利益の高い商品を真ん中に据え置くんです。
一見すると商品Cのほうがいいように見えますが、何度もコンサルサービスをするのは提供者側の時間が食われるリスクがあります。そう考えると、コンサルサービスが最低限で済み、利益率も商品Aより高い商品Bが実は一番利益が高いと言えます。

なぜ商品Aではダメなのか?想像してほしいのですが、全くの初心者がやったことない仕事。例えば動画制作だとしましょう。高額の情報商材を読んだだけで成功できると思いますか?その可能性がゼロではないですが、それで成功できる人であれば、情報商材などに多額のお金を払わなくても成功できます。

そもそもこういうセールスに釣られている人は、過去に稼いでやろうと未経験のビジネスに挑戦したけど全然上手くいかなかったという人です。そういう人にこんな言葉が心臓を撃ち抜かれるくらい刺さります。

「私も最初は独学でやっていました。でも全然上手くいきませんでした。でもある時私にとってのメンターに出会い、教えてもらった事で呪縛から解き放たれたように何もかもが驚くくらい上手くいくようになりました。
今考えて見れば何も分からない素人が試行錯誤するより、最初から達人に教えてもらうほうが結果が出るのが早いのは当然でした」

はい、どうですか?「うわ~確かにその通りや。やっぱりメンター必要や」とか考えませんでした?そう考えた時点で、あなたは既に罠にハマっています。

メンターがついて一番得をするのは、メンターに教えてもらう人じゃありません。自称メンターを名乗る人達です。

彼らにお金を払って教えてもらっても、ほとんどはこのような塩対応をくらいます。

・私の言う通りに全然できていない
・そもそもの作業量が全然足りない
・「その程度の事はググれば分かりますよね?調べて分かる事はまず自分で調べてください」と質問に答えない

このような論理展開を強い口調や態度で繰り返してきます。これ控えめに言って洗脳です。自分より実績がある(本当に実績や実力があるかは不明だが)人から強く言われたら普通の人は逆らえません。彼らはその事が分かっています。
シンプルに言えば「結果が出ないのはお前が悪い。だから結果が出ない責任はメンターの私に一切ない」という事です。

ここで顧客のメンタルをボロボロにした後、優しい口調でこう語りかけてきます。

「このままだとこれまで支払ったお金がムダになってしまいます。私は〇〇さんにそうなってほしくない。だから一つ提案があるのですが・・・」

ここからさらに上位グレードの高額商品や、自分とは異なるメンターを紹介したりします。もちろん紹介されたメンターも有料ですし、紹介料としてマージンがもらえるから紹介するのです。
こうしてあなたのお金がゼロになり、ミイラ状態になるまで搾り取られ続けるという仕組みです。

恐ろしい仕組みですよね。
実際メンターと呼ばれているビジネスは「コンサルタント業務」の一環です。
コンサルタントとは、そのジャンルのプロが詳しくない人に対して専門的なアドバイスをする。そのアドバイス料として報酬をもらうビジネスであり、確かに顧客が望む結果が出なかったからと言って、コンサルタント自体の責任が問われる事はないのです。これがこのビジネスの巧妙な部分でもあります。

そもそも考えてみてほしいのですが、プレイヤーとして優秀だからといって監督としても優秀なアスリートは少数派ですよね。
ビジネスも一緒です。百歩譲ってプレイヤーとして優秀な業績を出したからといって、その人が監督。つまりメンターとして優秀な理屈にはならないのです。

どこの馬の骨、もとい有象無象ともしれない自称成功者&コンサルタント。そして結果に責任を負わなくてもよいアドバイスへの対価。その人が作った適当な情報商材。それに何十万円も支払う価値があるかどうか?よく考える必要があります。

ここまでダメな点ばかり書いてきましたが、メリットがあるとしたら、「何十万円も払ったのだから元を絶対取らなきゃ」という強制力を自分にかけることができる事です。そうすることで、無理矢理にでも行動を起こすための呼び水に使うならアリです。

またありきたりなアドバイスであったとしても、自分に対して1対1で関わってくれるコーチ的な人がいてくれることが、メンタルにプラスに作用するならそれなりのメリットはあるでしょう。

とはいえ、その程度のメリットの為に何十万円も支払う価値があるかは謎です。個人的には無いと思いますが、それでも支払う価値があると感じるのであれば怖いモノ見たさで購入するのもありかもしれませんね。


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