〈世界史は経済で見るべし〉『一度読んだら絶対に忘れない 世界史の教科書 経済編』(山﨑 圭一著)
いつの時代も経済が出来事の発端だった。
何故なら、人は食べなねば飢えるからだ。
その日食べる分を、その日確保する自給自足的な生活であれば、経済はそこまで重要でない。
しかし多くの人間は、欲があり、出来るだけ楽をしたがる。
そうなると、材やサービスの交換は必然的に起こるのであり、そこに経済が発生する。
どんな争いの背景にも経済が見え隠れする。確かに宗教上の争いや後継問題など様々な要因があるだろう。
しかし、元を辿れば、経済的に如何に優位な立場を得るか、或いは保証されるかを起因としている。
現在の世界情勢も、歴史を辿れば、経済が大いに関係する事が分かる。
となれば、世界史を学ぶ上で経済の観点を外す事は出来ないし、外して考えれば、それは地に足のつかない、ふわっとした理解になってしまう。
そういう意味で、世界史を経済から学び直すのは有意義であろう。
私は世界史は苦手ではなかったが、これを読んで、如何に理解が浅かったかを痛感した。
世界の理解への第一歩を踏み出した気持ちがした。
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