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関関同立は学歴フィルターに弾かれるのか?

24卒(関関同立文系学部卒)の私が就職活動を通じて体感した学歴フィルターについてのあれこれを述べていく。
*あくまでも主観です。

学歴フィルターとは

学歴フィルターとは、求職希望学生の学歴のみを判断軸として企業側が選別するフィルタリングを指す。
学生個人個人の能力ではなく、大学名のみで選抜するため、企業が設定した選抜水準以下の大学に属する学生は選考に進めない。
土俵にすら上がれない文字通りのフィルタリングが学歴フィルターである。

当然企業側は学歴で学生を選別していることは公にはできないため、
学歴フィルターは就活生の永遠のテーマである。
(2021年には、マ○ナビの「大東亜帝国以下」メールで話題となった。)
マイナビ「大東亜以下」メール炎上で学歴フィルター論が再燃~現実の傾向と就活生の対策(石渡嶺司) - エキスパート - Yahoo!ニュース


フィルタリングは存在する。

求職学生のフィルタリングは確実に存在する。

プライム上場企業を始めとした有名企業には毎年採用予定人数を大幅に超える学生がエントリーシートを提出する。
しかしながら、有名企業であっても、新卒採用部はせいぜい数十人の規模である。(実働部隊10名以下はザラ)

そのため、本選考開始後の数週間で数千~数万枚のエントリーシートを読み込むことは不可能であり、選別が実施される。

*本選考のみならず夏・秋・冬インターン・説明会・座談会を始めとした
本選考に繋がる「前座」部分においてもフィルタリングは存在する(後述するが、むしろ前座部分でフィルターを実感する機会が多かった。
近年は内定者の大半をIS(インターンシップ)経由で採用する有名企業が増えたことから、IS落選時点で本選考に挑まないケースも多く
ネットに出ている倍率はフィルターにぶち当たり撤退した学生を抜いての数字であることは留意したい。

しかしながら、実施される選別はSPIや玉手箱といった適性検査であり、学歴そのものではない「学力テスト」による選別だ。
企業により設定する水準はマチマチだが、水準以下の学生は基本的にESを読まれることはない

*適性検査による選別は「学歴フィルター」ではない。スコアが低いから落ちているのであり、学歴が低いからではない。
特にSPIは義務教育レベルの難易度であり、数ヶ月~半年対策すれば、基本的に足切り対象にはならない。
筆者は就職活動を通じて、適性検査で落ちているだけなのに「学歴フィルター」を言い訳に自らモチベーションを下げている学生を多く見てきた。

筆者の主観だが、適性検査・ESを突破し、面接までこぎつけたなら
それ以降で、「大学名そのもの」による選別はそこまで厳格ではないと考察する。
採用企業側も採用活動に際して多大なコストが発生しており、
最初から採用する気のない学生に面接を実施するほど、マンパワーも予算もない。
面接にたどり着いた時点で、既に学歴を始めとした「肩書き」や「数値」による選別はクリアしている。あとはあなた次第だ。

*就職四季報の事務系総合職採用大学を見ると明確に採用大学にラインが存在する企業はある。
しかし極々一部の高給企業・人気企業ばかりである。あまり悲観的にならず適正検査のスコアとES精度を上げ続ければおのずと道は開けると考える。

関関同立は学歴フィルターに弾かれるのか


その上で、関関同立は学歴を理由に弾かれるのだろうか?実体験を踏まえ考察する。

結論:本選考の「前座」でフィルタリングされる*特に先着順イベント

自身が学歴フィルターを実感したのは、主に先着順のISや社員と直接対話出来る座談会などだ。
具体的には、京大生の友人のマイページでは、全日程空席表示であるのに対し、私のマイページでは全て満席表示。といったケースだ。
主に日系超有名企業や採用人数が極めて少ないメーカ・商社で遭遇した。

*ただ、この選別も「大学名」だけで実施されていない可能性はある。
知人の旧帝大生(2浪1留)は私が空席表示されていたイベントが全て満席であった。
就職活動は「3年足踏み」から悪影響がでる、という話はあながち間違いではないのかもしれない。

企業側の採用コストダウンを目的として、本来であればESや適性検査選考を経て選抜実施するべき(オープンに開催する意図のない)ISや座談会を、学歴等で選別し実施しているのではないかと考察する。

本選考開始(選考直結IS含む)までの各種イベントは学生の志望度を高めることを目的としており、できる限り優秀層に訴求するべく上記のようなフィルタリングをかける企業はそれなりに存在する。(リアル枠に直前で空きがあれば、1段レベルの低い大学群フィルタリングを解除すればよいだけなので、企業側に損がない。)

関関同立は"ほぼ"「本選考」で弾かれることはない

それでは本番である本選考ではどうだろうか?
私個人の体験がソースになってしまうが、本選考でのフィルタリングは「前座」より緩いと考える。

第一志望群の一つであったメーカー(採用人数極小・平均年収1000万超)の先行体験を元に説明する。

 夏~冬を通じて、先着順選考イベント(座談会・IS)が複数回開催されていたが、全て満席で参加できなかった。

ここまで露骨に選別する企業は他になかったため、逆に反骨心が湧き、落選前提でESを提出した。
すると、「前座」では門前払いだったはずが、スルスル選考通過していき最終面接までコマを進めることができた。(最終面接は落選)

内定を獲得できていないので、何の価値もないのだが、学歴フィルターの有無という観点からは大変興味深い。N=1のため「学歴フィルター」は「本選考」では存在しない。などと主張する気は無いが、間違いなく採用対象者リストには残った。

当然、企業から見て「満席」表示で排除した大学群は企業の訴求層ではないため、私は内定者や選考中の学生が蹴った際の「補欠要員」である可能性は高く、内定を獲得できる可能性自体は低かっただろう。

しかし、「採用対象外」と「採用対象(補欠)」では天と地の差がある。
就職活動は一発勝負ではなく、何社でもエントリーできるため
勝算の低い「補欠枠」狙いだとしても何十社と積み上げれば充分内定のチャンスが見える。
事実、私は本選考で弊学から殆ど実績のない40社弱に挑んだが、面接までに落とされた企業は1社だけだった。そして、4月から入社する企業を始め複数内定を得た。
勝負の土俵立てる確信を持ち、「100社だして1社拾う」戦略を徹底した。(早期選考で第二志望群に内定があったため本選考は40社に留めた。)

学歴はファストパス

ここまでつらつらと述べてきたが、筆者は「学歴」だけで選考対象から外されるケースはそこまで多くないと考えている。少なくとも関関同立はほぼ外されない。
一方、東大・京大を始めとしたトップ大学と、関関同立が平等にチャンスを与えられ、平等に評価されることは絶対にないと断言できる。

ポテンシャル採用である日本の就活において、「偏差値」は数少ない比較できる指標である。そのため、より高偏差値の学生に、チャンス(各種イベント優遇・企業理解を深める機会・スカウト型採用)が与えられるのは、当然である。
関関同立層には正直チャンスはあまり与えられない、しかし勝負の土俵には立つことが出来るそして就職活動は何社でもエントリーできる
関関同立から難関企業に内定を得ている学生はほぼ間違いなく数少ないチャンスをモノにするために行動し続けた学生ばかりだ。
何十社、何百社落ちようが、最後に入社するのは一社。チャンスは少なくともチャレンジを継続しよう。関関同立OBとしてあなたの就職活動が実りのあるモノになることを祈っている。

以上。



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