理学療法士の"悪評"に隠された真実 :評判の裏側を解き明かす
スタッフルームでの噂 :Aさんの"悪い評判"
スタッフルームで、何人かの理学療法士がAさんの評判の悪さについてこっそり言い合っている場面がありました。
しかし実は、こうした理学療法士Aさんの「悪い評判」は間違いでした。
真実は、Aさんへの批判を流したスタッフ自身こそが、患者から不評を買っていたのです。
患者とスタッフの2つの立場
患者には、
✅「不満を表で言う人」
✅「内密に相談してくる人」の2タイプがいます。
スタッフも同様に、
✅クレームを表に出すタイプ
✅内密に対処するタイプ
に分かれます。
クレームの真相は?
こういうクレームはよく来るのですが、複数のセラピストが係る場合、Aさんが原因で悪くなったと断言できるわけではありません。
単なる勘違いの可能性もあります。
理学療法士の現場での対応
理学療法士という仕事は、患者や利用者と関わる時間が長く、深く関わることが多いので、不平不満や愚痴を聞く機会は多いのです。
私の場合、裏でこうした不満を相談された場合、大騒ぎするよりもリハビリの担当を変更したり、別の理学療法士に振り分けるなど、内密に対処することを心がけています。
真実は裏に隠れていた
実は、Aさんへの"悪評"を広めていた一部のスタッフが、患者から避けられていたのですが、私を含め数人の理学療法士が内密に対処したため、この事実は広まりませんでした。
皮肉なことに、彼らは、患者や利用者から気に入られていると勘違いしていました。
一方で、Aさんへのクレームの発端は、認知症の高齢者が、勘違いして言っているものだということが、後で分かります。
それを、Aさんのことが気に入らないケアマネや数人の理学療法士が、一方的に批判を拡散させているだけでした。
冷静な分析力が何より大切
評判の良し悪しを判断するのは難しく、誤解から生まれることも多いのが実情です。
ここで肝心なのは、冷静に状況を把握し、分析出来る人が上司になっていること。
この能力がない人が上司になっていると、問題はどんどん脹らんでいってしまいます。
感情的になって一方的な判断を下したり、クレームを間違って過大評価したりすれば、結果として問題が大きくなってしまうからです。
私の場合、良い上司にめぐり会ったことはないですが。
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