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天国とはどんな喜びがある場所なのか㉒

結婚愛 No.21、22、23

 前に投稿した「天国とはどんな喜びがある場所なのか㉑」の続きです。こちらからお読みの方は、そちらからお読み下さい。

 彼らゲストは続けて、目撃した結婚式について「妻となった新婦のそばには、6人の乙女たちが立ったように、なぜ、夫(※)の側に知者であるあなた方は立たなかったのですか?」と質問しました。

※夫は神を表象し、妻や乙女は教会を表象します。

 知者はその質問に対して「その理由は、今日、私たちは乙女たちの数の中に含まれているからです。6という数字は、全部または完全を表します」と答えました。

 ゲストは「それはどういう意味ですか?」と聞ました。

 すると、知者は次のように答えました。
・乙女とは、実は教会のことです。教会は男性と女性の両方で構成されています。

・だから、教会について言えば、私たちもまた乙女になるのです。それは、黙示録の中にある『かれらは女によって汚されていない者、おとめたちである。子羊がどこに行ってもそのあとについて行く(黙示14・4)』という言葉からもわかります。

・乙女とは教会を意味しているので、神は、乙女を聖書の言葉『婚宴に招かれた十人のおとめがいた(マタイ25・1以降)』と譬えられました。


 その後、ゲストたちは「誰か祭司がいて、そのような式を挙げる方が便利ではありませんか?」と言うと、知者が次のように答えました。
・地上ではそうしたほうが便利ですが、天国では「結婚が、神ご自身と教会とを表象する」ことから違っています。地上ではこのことが理解されていません。

・私たち天国の場合でも、祭司が婚約式を行い、同意したことを聞き、受け入れ確認し、これを聖なるものとして認めます。

・結婚の本質なものとはこの「同意」です。それ以外のことは形式的なことです。


 案内役の天使は、6人の乙女たちの方に行って、ゲストたちのことを話し、話し相手になってもらえるよう頼みました。

 すると、乙女たちはゲストに近づきましたが、急に尻込みして女性用の宿舎に引き上げてしまいました。

 これを見た案内役の天使は、乙女たちに引き上げた理由を尋ねると「近づけなかったのです」と言いました。

 案内役の天使が「それはまた、なぜですか?」と言うと、乙女たちは「わかりません。ただ、私たちをはねつけ、追い返す何かを感じたのです。お許し下さい」と答えました。

 天使はゲストたちのところに戻り、その状況を伝え、次のように話しました。
・私が推測するに「あなた方には純潔な性の愛がない」からでしょう。

・天国で私たちが乙女たちを愛するのは「彼女たちの美しさ、態度の優雅さ」からで、純潔な心から彼女たちを愛します。

 それに対してゲストたちは笑いながら「あなたが思った通りで正しいです。あのような美しい女性たちを近くで見て、欲情を感じない人はいないですよ」と言いました。


 結婚式に招かれた人たちは皆、このようなお祝いがされた後、その場を立ち去りました。

 天使と一緒に来た10人のゲストたちも夜遅くなって寝室に戻りました。

 その明け方に「今日は安息日です」というアナウンスが聞こえてきました。

 ゲストたちは起き上がって天使に「あのアナウンスは何ですか?」と聞くと、天使は次のように答えました。
・あのアナウンスは、特定の日に、神へ礼拝することを祭司たちによって、お知らせしているのです。その神への礼拝は、私たちの礼拝堂で行われ、約2時間ほど続きます。よろしければ、私が案内しますので、一緒に行きましょう。

 ゲストたちは身支度を整えて天使について行き、礼拝堂の中に入りました。

 礼拝堂は3,000人ぐらいを収容できる広さでした。

 この後のことについては、また次回以降で記します!お楽しみに~。

【神保慶明の解説・補足コメント】
 今回も表象という、私たちには慣れないキーワードが出てきて、理解しにくかったと思います。

 表象とは、この世では何かに見えるもの(夫、動物などの姿)が、ある意味を示している、そのシンボルとして象徴した姿を現している、ということです。

 例えば、ここではわかりづらいのですが、夫は神を意味(象徴)しており、妻は教会を意味(象徴)している、ということです。

 表象については、あまり深く考え過ぎず、例えば、虎や豹、ヘビやワニなどは、様々な私たちにある悪(罪)が、そのような地獄的な動物の姿として象徴され、シンボルとして霊界で現れて見えるんだなぁ~ぐらいに捉えて頂ければ、と思います。

 今回の大事なポイントとしては、例えば次のことをあげておきます。
・男女の結婚は、神と教会をシンボルとして象徴し意味していること。それぐらい、結婚とは神聖なものであること

・天国での結婚とは、同意がキモであり、結婚の本質とはこの神聖なる同意であり、これを破る姦淫や不倫とは地獄的であり、不潔であること

・私たち地上の男性は、女性を欲情で見がち(純潔な性の愛がない)であるが、天国では、女性に欲情を感じず、純潔な心から愛しているということ

 さぁ、この後、ゲストたちは、礼拝堂での結婚式で、どんな体験をすることになるのでしょう?

 あなたご自身のイメージを膨らませながら、次回以降にもご期待下さい。


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※日本スウェーデンボルグ協会HPからの一部、抜粋・編集
・英国の詩人エリザベス・バレット・ブラウニングいわく 
「他生について私の心を照らし出した唯一の光は、スウェーデンボルグの哲学の中に見出される。その哲学は、把握できなかった多くのことを解明している」



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