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詩「太陽の行進」


溶け込めない寂しさを抱えて
今日も僕は生きる
自分じゃない誰かの為に
シャッターを切る
そこに僕が入る事はない

見上げた木々の隙間から太陽の光の行進
四拍子のマーチにのせて
一斉に僕の目の中に入ってくる
耐えられなくて目を閉じる
小さい頃から仲間外れには慣れている
瞳の煌めきは太陽光のせいにした
僕には眩しすぎたんだ
だから目を瞑った
今と過去が同時に追い掛けてくる
シャッターを切った二人の問い掛けに聞こえないふりをして
僕は黙って静寂に身を任せる

二人の記念撮影の後
僕は自分のスマホで木を撮影した
太陽の行進をスマホの空間に閉じ込めた気分に浸る
四拍子が心地良い
この気持ちは僕が連れ帰る

またスマホをいじって
この写真を目にした時
僕の寂しさは少しは減っているのだろうか

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