詩「あなたの筆先」
何度も躊躇い憂いた跡
線が小さく
か細く震えていた
魂の軌跡
時にはダイナミックに…
たまに無の状態になり
精を憑依させ
細かく
特に
細かく
繊細に描いていた形跡
言葉以外に伝わる手段がある
芸術とは静かなる霊魂の記録だ
内なる喜びが解き放たれ
ひと匙の苦しみも垣間見える
耐え難い苦痛すら歓喜に変換している
それが切り取られた
あなたの
ほんの一部だけだったのだとしても…
私は繋いできた物語を胸に刻む
千の言葉を並べるよりも語りかけるは
あなたの筆先
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