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詩「鳥よ」


私の目の前に舞い降りた鳥よ
この街の隅っこで
何度も
何度も
巡り逢った
(儚き糸を手繰り寄せた稀有な運命。)

その翼は自由を知り
空を切り取る
私も同時に舞い上がり
想いは空にとけた
(ほぼ同じ日々を送る中での僅かな救い。)

鳥よ
どこに消えた?
あれから私は地上に張り付いている
時々 右往左往している
気持ちは 土にまみれ 転がり回っている

その自由な翼で
他の街で暮らしていて欲しい
大地を揚々と越えて
生き生きと満ち満ちと
ただ息をしていてほしいのだ
生きていてほしいのだ
悠然と翼をはためかせて
私と同じ世界を



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