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詩「時」



公園の遊具で
はしゃぎ回ると、
時は、早く、早く、流れていった

窓の外を眺めながら
ぼんやりと
時は、長く、長く、流れていった

汗をかきながら
笑いあうと
時は、遠くに、遠くに、流れていった

手を握りながら
見つめ合うと
時は、淡く、淡く、流れていった

目を伏せながら
「さようなら。」
と言うと
時は、酸っぱく、酸っぱく、流れていった

あの人は、早すぎたと舌を鳴らした
あの人は、今がいいさと鼻で笑った
あの人は、これから流れる″時″に想いを馳せた
ある人は、「遅すぎた。」
と肩を落とした

私は
目を瞑って
行き交う人々の息遣いを
耳に記憶させた

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