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デザインやアートや趣味や日曜大工など広くものづくりに関しての気付きや備忘録など
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Hasselblad instax SQ Back[005]

Hasselblad instax SQ Back[005]

今回は前回購入した材料を加工してローラーシャフトを製作してゆく。
購入した6mmの真鍮棒はホビー用なので真円度はあまり期待できないがプロトタイプなのでまずは作ってみることにする。

以下が図面だ。ローラーシャフトは2本製作するが、その違いはノブの取り付け部分の軸を延長するかしないかだけだ。購入したピニオンギアの内径に合わせて細い軸を2.35mmにしている。

製作方法はどこの家庭にでもある一般的な

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Hasselblad instax SQ Back[004]

Hasselblad instax SQ Back[004]

年度末で更新がすっかり途絶えてしまっていて申し訳ない。
今回はDirty prototypeの結果を経て、撮影後のフィルム送り出し+現像の部分の機構について考えてゆきたいと思う。感光面との距離や形状等の検証を行うためには最低限この部分をクリアしないと先に進めないからだ。
まず、プリントスの送り出し機構部分を改めて確認してみる

ステンレスのシャフトが2本ギアで接続されており、一方が送り出しノブにつ

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Hasselblad instax SQ Back[003]

Hasselblad instax SQ Back[003]

今回のメインは前回の記事で紹介したプロトタイプの結果と考察だ。
テストなので手元にあった灯油ランタンを撮影してみた。
(以下はデジタルカメラ写真)

また、以前同じHasselbladにて撮影した灯油ランタン(ランタンは全く同じ型のものではなく、近い形の別のモデル)の写真を以下に示す。白黒なので比較になりにくいがHasselbladの本来の描写の確認用だ。

では結果を見てもらおう。

うむ。見事

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Hasselblad instax SQ Back[002]

Hasselblad instax SQ Back[002]

前回の記事で大体の方針が決まった。これからは形に落としてゆくための作業を行っていこうと思う。

Prototypingの心得03 ―成果をイメージするチームでのプロトタイピングではプロジェクトの成果が何であるかを共有することは重要だ。言葉の上では理解していても、実際に作ってみると齟齬が出る場合がある。そのために成果物を具体的にイメージできる方法を事前にとっておくことが有用だ。今回のプロジェクトは一

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Hasselblad instax SQ Back[001]

Hasselblad instax SQ Back[001]

前回の記事で大見得を切った後にいろいろとリサーチをしていたところ、早くも2つの事例を見つけた。

okuthorkit_camera
香港でCustom Instant Camera playerをしているというOkuthorkit氏

Hasselblad Square Instant Film Back
KickstarterでのinstaxSQのフィルムバックプロジェクト(現在キャンセルされ

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Hasselblad instax SQ Back[000]

Hasselblad instax SQ Back[000]

2019年1月。年末年始休暇を終えた僕の目に恐ろしいプロジェクトの公開記事が飛び込んできた。

ハッセルブラッドと富士フイルムのチェキを合体
個人プロジェクト「Hasselblad-Instax」が公開

AXIS Web magazine で公開されたこの記事は、Google Creative Labのハードウェアインタラクションデザイナー Isaac BlankensmithとWalden の

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