アンモナイトの夢

美しいなと思ったものは収集癖が止まらない子供だった。

親はやっぱり、そういうのをベッドしたとかに隠すわたしにはっきりと怒った。

わたしは一歩引いて、
父の部屋にあったちょっと大きめの機材入れに入ってたものを丁寧に並べて
了承も得て
自分の部屋に移して母と相談した

そこに全てごっちゃ混ぜに
化石のアンモナイト
大好きで大好きな絵本数冊
変だけど色鮮やかなわたしの絵
まだ意味のわからない父のお下がりの高等数学の参考書

今思うと面白い出来事だったな

母は、神妙な顔でそういう行動に出たわたしを見ていたけど。

それは思い出の初めての整理だったのだ

いつも参考書やら片付ける高校時代も

社会人になって会社でもらったマニュアル表も

いつも何故かチラつく思い出の箱

もしその時思い切って箱をもらい本やら雑貨やらを整理して無かったら!
いまだに混沌とした世界が好きだったかもしれない。

でも母にそうやって躾けられたことは
とてもありがたいのだ。

母は唯一テーブルの上の、絵とクレヨンは自由に配置させてくれていた

それは彼女の感性から来るけど、
わたしはとても面白く感じるこの頃であった。

小学五年生の頃
フィンチの絵を描いた。
とても上手くかけたから
父に上出来だって言われるって絶対思って。
見せにいったら。
父は油絵のフィンチを探し箱から出してきて。
感服してしまった苦笑

でも同じアングルで描いていたことに
今思い出の中で気づいたわたしはふと
肩こりを起こした。

フィンチはひよどりとも呼ばれる鳥の一種だ。

わたしのいる街でも
実は幾らか種類が自生していて、
とてもおもしろい。
結局何か?っていうと

クリエイティブをやるってことは
意外と時間がかかるなぁ。ってところだった


まだまだ試行錯誤の頭ん中は
まだアイディア未満です。

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