ダービー勝利!

1 ダービーの雰囲気

リーグ戦通算37試合目の大阪ダービー。今回もガンバの勝利、リーグでは通算23勝目に。戦前から盛り上がり、異様な雰囲気をサポーターが作り出す。コレオグラフィーでは北摂の街を鮮やかに演出、自分たちの街の誇りと歴史を示す。一方cerezoは負傷を負った都倉への激励を込めた9の文字を演出。大けがを負ったとはいえ移籍してきて数か月のプレイヤーへのメッセージを、この大阪ダービーという大事な一戦のコレオで表現してしまうあたりやはりセンスがない。そして試合前にはcerezoゴール裏からは「ブルーの星も今やブラックホールの中に、ちゃんと飯食えよ」といった支離滅裂な弾幕が。目下6年間もダービーに勝利しておらず、自分たちのホームでもガンバにジャックされ、応援で後押しできない奴らができる内容の煽りなのか。痛い奴らだ。奴らのことは心底嫌いだ、と再認識してキックオフを迎える。

2 スタメンの驚き

変化は起こしてくるだろうとはこの数試合を見て感じていたもののここまで変えてくるとは正直思っていなかった。この大一番で機能性、機動力を持ち合わせたU23上がりの中盤で構成した宮本監督に覚悟を感じる。

3 試合開始!

J1での試合勘に乏しい若手を多く起用したこの試合で連係ミスは当然起こっていたし、決定機も作られた。が、今日の東口は自分のプレーに集中しビックセーブを連発、若手に対してメンタル的余裕を与えたことに間違いない。そして高江、矢島、小野瀬を中心にボールへのプレッシャー早い攻め何度かシュートシーンを作る。この一戦に対する気持ちが各選手のプレーから伝わる前半戦。

4 ガンバに合わせてきたセレッソ

可変的なメンバーで前半を戦ったガンバに対して後半すぐにセレッソはソウザを入れて自分たちが主導権を握ろうとする。しかし55分完璧にデザインされた崩しから倉田秋のゴール。ここから徐々に押し込まれる展開になるがそこで光ったのが福田。相手のキーマンである水沼を完璧に封じ込めた上に何度も切れのあるドリブルで陣地回復、時間を作る。そのサイドに前節鮮烈なゴールを決めた食野が投入され、相手の良さを完全に消す。残り試合時間が少なくなり、今ちゃんヤットの熟練ボランチコンビが投入され勝負あり。勝った。しっかりと勝った。

5 ダービーで勝つということ

宮本監督はこの試合で賭けに出て、勝った。エースをケガで欠いた相手は奇策は用意していなかった。ダービーとは内容より結果でありそれをより理解しているクラブはガンバ大阪なのだろう。「誰がいたら勝てた、順位は上だ」まったくもって関係ない。どのカテゴリーにいようと、どのコンペティションであろうとどんな状況であろうと、勝つしかない。それがダービーだ。むしろセレッソ大阪サポーターは戦前からガンバに対するあら捜しから始め、試合後自軍に対して大した檄を飛ばすわけでもなく、同じように負けていく。自分のクラブに対して目を向けず、良い子ちゃんクラブである限りこのダービーの構図は変わらないし、ガンバ大阪サポーターが練習場に掲げた横断幕の意味も理解することはないだろう。大阪は青黒で変わりない。Osaka is blue and black forever!

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