【続いてる写経 818日め】〜意外と身近にあった短歌
最近ネットで『いいね!光源氏くん』を読み出してしまい、1日1話笑わせてもらってます。
アラサーOL・沙織の部屋に、突然タイムスリップしてきた平安貴族の男性。どうやら『源氏物語』の主人公、光源氏本人らしい。
当初は不審者と思い追い出そうとしたものの、その雅で悪びれない姿をみて、しばし面倒みることに。
この光源氏くん、何か感動すると短歌(近世までは和歌)を読むのです。
それがですね、毎回笑わせくれてるんですが、なんか素敵なんですよ。
例えば抹茶フラペチーノを飲んで、感動した一句。↓
香りたつ 抹茶にしびれ かの春の 若草山に 帰りしかも
(何とも言えない抹茶のこの不思議な香りに包まれた飲み物は、一体何だ?
まるで春のあの若草山に帰ったような思いがする)
TVに出ている女優さんに惚れてしまった時の一句。↓
囚われの 板に触れども 艶やかな 見初めし君を 抱けざる世は
(薄い一枚の板に閉じ込められ、囚われの身となってしまった艶やかな君をみそめてしまった。
板に触れることはできてもこの手に抱くことはできない世とは、何という世なのだろう。)
ちゃんと平安貴族っぽい雅な単語を使いつつ、平安と現代を比べているのです。なるほどと、毎回膝を打つのでございます。
監修者いるのかなあ?
香道でも、毎回テーマとなる和歌が出されるものの、ワタシにはいまいち身近に感じられない短歌でしたが、このマンガを読んで、ちょっとした感動を「五・七・五・七・七」に乗せればいいのかも?と、思えてきました。
物語の中でも、短歌サークルのオフ会(スイーツバイキングが会場)で、光源氏くんが、主人公・沙織に短歌指導した時、
「感じたことを情景にのせてみるといい」
と言ってました。
結果、沙織が読んだ短歌は、
モンブラン ゼリーマカロン チョコレート
焼きたてスフレ どれもおいしい
これはこれで感じ出てますな。
それにしても、「五・七・五・七・七」のリズムというのは、それだけで日本人には心地よい語感としてピンとくるものなのですね。
Twitterで先日話題になっていた、「東京メトロ東西線の路線図の一部が『短歌』になっていた!」。が、まさにそれ。
東西線の以下の駅の部分が、短歌になっていたのだそう。
「東陽町(とうようちょう)」
「南砂町(みなみすなまち)」
「西葛西(にしかさい)」
「葛西(かさい)浦安(うらやす)」
「南行徳(みなみぎょうとく)」。
他にも、
〈JR京浜東北線編〉
「浜松町(はままつちょう)」
「田町(たまち)品川(しながわ)」
「大井町(おおいまち)」
「大森(おおもり)蒲田(かまた)」
「川崎(かわさき)鶴見(つるみ)」
があるそうです。
路線図みてたら、思わず「五・七・五・七・七」を見つけてしまったんですかね〜。
これから、いろんなところで「五・七・五・七・七」探してしまいそうです。
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