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【続いてる写経 975日め】〜”目的”を見失っている”スピーキングテスト”

いよいよラストとなるわが子の三者面談。志望校を正式に定めて、担任の先生へご報告いたしました。

最後に雑談で、例の”英語スピーキングテスト”のことを聞いてみました。
「あのテスト、色々問題が取り沙汰されてますけれど、本当に都立高校の試験に採用するのでしょうか?」
「テストをやったのはいいけれど、どうなんでしょうね…。採点場所もフィリピンでよくわからないですし…。
東京都がやると言っているからやるのでしょけれど…高校側も仕方がないようです

結局現場の先生方は中学も高校も、”東京都教育委員会”には逆らえないという構図のようです。そして現場は疑問視している雰囲気も垣間見えました。

そもそも中学校でスピーキングテストを実施する目的はなんだったのか?
東京都教育委員会のHPによると、

(1)小・中・高校における一貫した英語教育の推進により、生徒の「使える英語力」の育成を目指します。

(2)中学校における学習により身に付けた「話すこと」の力を客観的に評価し、中学校と高校における英語指導の充実及び円滑な接続を目指します。

https://www.tokyo-portal-edu.metro.tokyo.lg.jp/speaking-test.html

(1)は、はあ?誰が書いてんだろ?そもそも内容がテストの目的じゃないじゃん…。”目指すこと”と”テストやること”が繋がってない。

(2)には目的が書いてありますね。意味はわかる。ただ、この「客観的な評価」を「円滑な接続のため」に、なぜ都立高校受験に採用するのかは書かれてません。選抜手段に使われる意味は書いてないです。

スピーキングの授業の成果が、テストでの点数と、イコールになっているのか、甚だ疑問を感じます。

さらに、テストの実施体制もやっつけだったようで、報道による
「前半の受験生の声が別の部屋で待機していた後半の人に聞こえた」、
「ほかの受験生の解答が聞こえた」、「近くの人の声が誤って録音された」
とかテストとして、成立してない事実がどんどん集まっている…。ヒドイ。

もう、東京都教育委員会、早よ受験採用を中止しなはれ!!

英語と言えば、サッカー日本代表選手の、海外メディアインタビュー動画を発見しました。

”スピーキング”って、こういう時のためにあるんだなと、改めて感じさせてくれました。
「自分の意思をきちんと伝えて、相手と意思疎通をはかる」こと。
きちんとインタビュアーの質問に的確に、堂々と答えていらっしゃる姿はあっぱれです。

ボールだけでなく、言葉を操り、意思を伝える目的を持って、学ばれてきたのでしょう。サッカーだけではないだよ…すごい。

こういった伝える目的と意思あってこそ、”スピーキング”力が育まれるのではないですかね…。テストのためのスピーキングではねえ…。

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