【続いてる写経 872日め】〜”こうやくん”に渋谷で出会う
某SNSで入ってきた広告で、渋谷で高野山のイベント「旅する高野山」が開かれると知り、早速行ってきました。
高野山のお坊さんが語る高野山の講義、写仏体験、もちろん写経体験もできる模様。そして、高野山のゆるキャラ”こうやくん”もやってくる!
特に写仏体験は初日しかやっていなかったので、仕事を早々に切り上げて渋谷に向かいました。
1階の講義会場で高野山のお坊さんの語りを聞き、2階の展示スペースでは、念願の”こうやくん”とご対面、写真撮影。
書をやる人みんなの憧れ空海さんの『聾瞽指帰』展示。(レプリカですが)
空海さんの書は流麗かつ大胆、そして確信に満ち溢れた筆致…なんでこんなにカッコイイのだろうかと見惚れました。
初日だけの写仏体験も無事参加。(時間切れで完成はできず)
さらに声明ライブも聞けて、高野山パンフレットや旅行情報ももらえて、大満足!と書きたいところですが、あえて苦言を申し上げましょう。
ちょっとね、初日だったからなのかもしれませんが、運営側が不慣れなのか、ちょっと不安になるシーンが多すぎ。
1階の受付でイベント申込となっているのに、そこに行ってもスタッフは、人がいるのに気づいているのか?と思うくらいオフモード展開中。
「受付どこですか?」と聞いたらやっと案内してくれました。大丈夫か?
どうやらお坊さんの話では、N電車のエライ人がこの日のスタッフとして入っていたらしいのですけど…(苦笑)
そして写仏の会場は、6階レストランフロアの中央にあるイベントスペース。
展示パネルの横にある椅子とテーブルで、「写仏」するのでした。
つまりオープンなスペースゆえに写仏に勤しんでいる人々の姿も、展示物状態。
さらにとても賑やかなので、館内のBGMもそのまま。
ピアソラの名曲『ラ・トランペーラ(嘘つき女)』とともに、大日如来をなぞるとは思わなんだ。
さらにおいおい、と思ったのは、写仏してる人の後ろで、関係者トークがずっと繰り広げられていて、思わず振り返ってしまった。
それでやっと会話をやめて移動していったという…。
イベントとはいえ、写仏は修行なのだから配慮欲しいです。
一緒に体験や講義を聴きにきていた方々は、みんな熱心でした。40代以上と思しき女性がほとんどで、高野山と聞いてピンとくる層が集まっていた感じです。(似たもの同士)
ただ、渋谷でやるっていうのは、もう少し若い世代にもアピールしたい意図があったのではないでしょうか?
立派な仏教宝具やお坊さんの袈裟が展示してあっても、興味ない人には
「何コレ?」状態です。
加えて「高野山」の知名度は関東では低いですからね…。
「比叡山」は絶対歴史の教科書で覚えるけど、「高野山」はマストでない。
「高野山」とは、「弘法大師(空海)とは」、「密教とは」とか根本から始めないと、全くわからないと思います。
通好みのイベントならばそれはそれ。ちょっと勿体無いなあ。
”こうやくん”も、本来は笠で上の横棒が隠れるはずでは…。暑かったからかな…。