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【続いてる写経 1634日め】四国八十八ヶ所お遍路 その11:高野山〜慈尊院

高野山宿坊・三宝院

話がちょっと遡るが、今回の宿坊・三宝院。

到着後、館内案内のとき、ロビーに飾られていた写真にビックリした。

ほへ? 

高野山でシギリヤ?

シギリヤレディ‼️

なんでこれがなぜここに?

そして、その隣には、

スリランカのジャヤワルダナ大統領‼️

ジャヤワルダナ大統領になにかお手渡ししている、何かは不明

え〜え〜え〜‼️

隣はご住職の若き日のお姿。

なんと日本を救ってくれた偉人と、ご住職のツーショットだったのだ。

8月にスリランカを旅したあと、四国お遍路を経て、
その最後に高野山で、スリランカの写真に出逢うとは…。

ジャヤワルダナ大統領については、以前熱く語っています。↓

あまりのシンクロぶりに、ひとり興奮

ほかの逗留客と歓談していたご住職に、スリランカの大統領とのお写真に感動したと、思わず話しかけてしまった。
もっと経緯を聞きたかったけど…。

三宝院の写経体験

こちらでの写経の申し出をしたところ、
朝5時半から、住職の説明がまず15分あります。
とのこと。

なんと、ご教示下さるのは、なんとあのご住職なのでございます。

これは後から知ったのだが、ここのご住職飛鷹全隆大僧正は、
高野山金剛峯寺・新法印(高野山僧職の最高位)を務めたこともある方。

現在は三宝院の住職と、真言宗総本山教王護国寺第257世東寺長者も兼務されている。

つまりは、真言宗の僧侶の中でもとっても”偉いひと”だったのです。

役職よりもぶっ飛んだのは、飛鷹大僧正、空海さんが室戸岬で行った修行”虚空像求聞持法”を、56歳で成し遂げたかただったのです…。

すごい、凄すぎる。

今回、写経申し出たのはワタシだけだったので、マンツーマン。

写経場の様子、向こうに大僧正がいらした



自らお唱えと灌頂していただいたあと、般若心経の概要ご説明から、般若心経の経緯、”度一切苦厄”に込められた意味と、翻訳した玄奘さんのことも触れられた。

ここで三蔵法師・玄奘さんのことまで出て来た。

ワタシは9月上旬に、岩槻市で玄奘さんの納骨堂も訪れている。

こうして、スリランカ〜岩槻〜四国〜高野山、この1ヶ月で旅した場所が繋がった。

なんとも不思議。

というわけで、これまでの写経体験で最も贅沢だった
今後もここまでのことがあるかどうか…。
それこそ、”是無上”なのではないか。

ただし、筆ペン使用だったけど…。

北面大師像

そして、三宝院には秘仏の弘法大師像、”北面大師”がある。
朝のお勤めに参列すると、実際にお目にかかれるのだ。

この弘法大師像はとても変わったもので、高野山を下賜した嵯峨天皇に敬意を表して高野山から京都の方向、つまり”北”を向いているという。

書き終えたばかりの写経を、北面大師像前にお供えする。
うむ、嬉しい。

この旅最後の、変わり種大師像であった。

英語の解説を読むと、運慶によって約800年前に作られたとあった。

確かに造作は慶派っぽいかもしれない。
写実的でクールな大師像だった。

館内の写真を撮ったもの



出立時、ご挨拶に出てこられた飛鷹大僧正とお写真撮らせていただく
ミーハーにも、”虚空蔵求聞持法”を実践された方とお写真撮写りたかったのだ。

大僧正、ほんとうに腰の低い方でいらした…。
本当に誰に対しても分け隔てない形で接してらっしゃる。

ありがたい。

お遍路のご利益、早くもいただけた

壇上伽藍

高野山の最後は、壇上伽藍でガイドさんから高野山スポット説明。

中門
金堂


平日のため人は少ない。

みんなで経典の入った経蔵を回してみる。人数いると楽しい。

経蔵
少し紅葉始まっている

三鈷の松

空海さんが唐から投げた三鈷杵がひっかかっていたとされる松。
ここでは3本の松葉がラッキーアイテム。

みんなで探していると、杖を持った怪しいおじいさんがやってきて、
柵の中の手が届かない場所から、

ほれ、ここにもあるよ、
ここにも、ほれ、ほれ、

と、松葉をかき寄せてくれる。

初めて自力入手できた。しかも大量。

松葉仙人❓ありがとう。

三鈷の松

金剛峯寺

参与会特典で入場。
こうやくんの香り袋はなくなり、一筆箋かお線香に。残念。
今回はお線香いただく。

金剛峯寺
千住博画伯の襖絵
この瀧の絵もきれい

今まで気づかなかったけど、
ここも渡り廊下の石庭は赤岩だった。


石庭



ここの千住博さんの襖絵は、何度見ても魅せられる

このあと1人離脱して、大師教会で納経。
なんと、1枚白紙混じっていて、26枚。

とにかく慌ただしい高野山であった
霊宝館行きたかったよ…こうやくん最中食べたかったよ、
少々物足りない。

慈尊院

最後は高野山の麓にある、慈尊院で再び玉依御前とのご縁。

前回来た時は雨だったので、晴れている時のこのお寺の姿を堪能できた。
ここもキレイなお寺だと、つくづく思う。


ご本尊の弥勒菩薩様、大師堂と最後にみんなでお詣りし、これで本当の最後。

最後の大師堂


ガイドさんが、
このメンバーでお詣りすることは、もう二度とないでしょうと話す。

しみじみ。
本当にみっちり11日間一緒に回らせてもらった。

確かに二度と一緒にお詣りすることはないだろう。
不思議なご縁だった。ほんとメンバーには恵まれた。

ありがたかった。

丹生官省符神社の階段を駆け上り、境内の様子だけ撮る。

向こうの山が高野八葉


このあとは関空と、新大阪駅にて立ち寄り、各自解散。

長かった旅も、最後は淡々と終わっていく。

メンバーとはLINEで繋がったので、今後緩くお付き合いできるかも。

無事帰京。お疲れ様。

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