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【続いてる写経 581日め】〜深大寺のもう一つの秘仏

ただいまトーハクにて開催中の、『最澄と天台宗のすべて』に出開帳されている、調布市の深大寺にある元三大師像。
その中には、二重の厨子に守られ、胎内仏として「鬼大師像」納められているそうです。
深大寺にて、その鬼大師様がなんと205日ぶりに特別公開されているとのことで、行って参りました。

京王線・調布駅に久しぶりに降り立ち、駅が地下化され、地上波きれいに広場が整備されていました。
パルコも映画館もある調布駅、便利でいいな〜。

調布からバスで20分ほど。紅葉の盛りには少し早い深大寺でしたが、七五三の参拝客も多く、なかなかの賑わいでした。
水木しげる先生が調布在住だとのご縁で、なぜか鬼太郎茶屋もあります。


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本堂と元三大師堂にお参りし、鬼大師像の特別展示場所の釈迦堂へ。
列も出来ていてなかなかの人気でございました。

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このご参拝、上野のパンダ並のシステマティック観覧システムで、10名ずつが堂内に入り、順番にお参りするもの。
残念ながら、お姿を拝めるのはさほど長い時間ではありません。

ポスターなどでは後ろ姿しか拝めない鬼大師様ですが、ワタシには可愛らしいお顔のようにお見受けしました。前回出開帳された時の江戸時代の記述では、「異形にして恐ろしき容体」と書かれてたそうですが、そんなに恐ろしげでもなかったような。。
大事に守られてきただけあって、とても綺麗な状態でした。

前回から205年、、こうしてお目にかかれたのはありがたきことですね。

そもそも深大寺は元三大師様の厄除けで有名だそうで、今回の病魔厄除祈願のためご開帳を企画されていたらしいのですが、それが緊急事態宣言などで頓挫してしまったとのこと。

そこに、トーハク展覧会での出開帳の話が持ち込まれ、実現したものなのだそうです。

逆に、この厄災がなければ出開帳は実現しなかったということですね。
そう思うとちょっと複雑ですが、なんにせよ、今上野におわする元三大師像も、深大寺の鬼大師様も、次生きてるうちにお目にかかれるかわかりません。

そしてトーハクには深大寺が誇る、国宝・釈迦如来像もいらっしゃる。
やはりこの天台宗の特別展示は類稀な機会なのですね。

いずれも11月21日までです。

ちなみに、深大寺にはこれ以外にも、まだ秘仏があるそうです!!


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