「麦って文字は毒と似ているよね」
こんな話をこの3日のうちに、2回別のところで耳にしてしまいました。
要するにだから「麦は毒である」って言いたいみたいなんです。
麦が毒である説は、小麦が諸悪の根源説として、あらかた以下に集約されます。
小麦の消化が良くない点については、なんとなく自覚できるものがあるので、パンや小麦系のお菓子は量を減らしてはいます。
が、やっぱり小麦のものは美味しい。なので完全にやめることは無理ゲーと思い、食べたい時は食べることにしています。
で、今回麦と毒が似ている説、改めて文字として似ていることに、根拠があるのか興味を持ちました。
ざっと調べてみると、
麦の漢字の語源は、
「麦」という漢字に何かしらの「毒」的な語源要素は見当たりませんでした。
一方で、「毒」のほうには母という文字が入っているのが気になります。
毒という文字の語源については主に3つあるようです。
以上「麦」と「毒」との関係性を漢字で並べて似ているというのは、麦=毒なわけでもなんでもない。
単に部首が一緒というだけでございました。
中国人が麦を毒として見たかというと、全く逆で、
中国における麦の伝説、日本のコメ伝説と似ているのです。
ところ変われば、麦は神様からの贈り物。
というわけで、麦=毒似ている説は、そんな単純に割り切れるものではないことがわかりました。
さらに、毒に入っている文字は”母”とは異なる文字だった。
基本的語源としては、毒々しい母親とかの概念とは関係なかったのでした。
毒親とか、毒母とかいう話を耳にするから、なんだか語源にもそんなことが含まれているのかと思ってしまった節が。。
出典とか、成り立ちとか、調べてみるの大事だわ…。