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【続いてる写経 826日め】〜京都を舞台にした小説といえば・・

明日から修学旅行(京都・奈良)へ出発するわが子。スマホは持っていけないので、道中のお供にするのは本。一冊は仏像鑑賞の手引きとして、『仏像のひみつ』を準備してました。

もう一冊は小説をリクエスト。
京都を舞台にした小説ないの?
うーん、真っ先に思い浮かんだのは川端康成の『古都』。でもいくらなんでも渋すぎるよなあ・・。

「じゃあ、恋愛小説ないの?」
恋愛小説?ホラーと恋愛ものは、テリトリー外。結構本あるわが家ではあるけれど、ほとんど皆無。かろうじて見つかったのが、よしもとばななさんの『サウスポイント』。これはハワイ島が舞台なので、旅行の参考に購入していたのでした。

京都に行くのにハワイ?と思ったのですが、結局「恋愛もの」にが良いとそれを持っていくことに。
後々調べたら、よしもとばななさんの小説では『スウィート・ヒアアフター』が京都を舞台としてました。

ばななさん、某演歌歌手がごとく、ご当地小説多いのですよね。
我が西荻窪も『high and dry (はつ恋)』で舞台となってます。今は閉店したアイスクリーム屋さんとか出てきてたはず。

で「京都を舞台とした小説」について、色々思い出してみたら、京都大学出身の二人の作家、森見登美彦さんと万城目学さんの作品があったではないか。特に万城目学さんの『鴨川ホルモー』は報復絶倒した記憶があります。映画化もされてましたね。

久しぶりに『鴨川ホルモー』を読み返したてみたところ、テンポの良い展開や、濃いキャラクターにクスクス笑いが止まらない。

けれども気づいたのです。平成後半生まれの中学生に、この面白さが伝わるのかと。
まず主人公は「さだまさし」さんの熱狂的ファン。さださんと言えば『関白宣言』などユニークな歌詞と語り口のうまさが有名。ただし、「若者」が熱狂的に好んで聴く音楽ではない。なのでさだまさしファンの設定は、ちょっとキワモノになるわけです。
でも、これって「さだまさし」さんの立ち位置しらないと、わからないのではないか?きっとわが子は知らないはず。

さらに『鴨川ホルモー』のキモと言えば、「レナウン娘」の踊り。
ははは、、レナウン娘.…。そもそーも、アパレル会社としてのレナウンさんがこの世にすでに存在しないではないですか。『ホルモー』執筆時はまだ会社はありましたけどね。中国企業に買収されたり、栄枯盛衰を感じるニュースでした。思い出したらなんとなく物悲しい。

「レナウン娘」、改めて振り返ってみるとシルヴィ・バルタンが日本語で歌っていたり、豪華かつ面白いCMたくさんですねえ。

9:33 の1978 レナウン V2は「スターウォーズ」パロディ。

YouTubeやインターネットでググれば、それがどんなものかはすぐわかります。便利な時代です。けれども、背景情報やサブカルの中での立ち位置ってのは、その時代を通過してないと、感覚的にはわからないような気がします。

さて、平成生まれがどれだけ『ホルモー』世界観についていけるのか。まず読んでくれるかわからないけれど。それまでにワタシが楽しんでおこう。

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