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【続いてる写経 979日め】〜人文書院さんの前身は”日本心霊学会出版部”!?

未だ紙の新聞をとっている前時代的な自分ですが、わざわざ紙面の新聞を読んでいるのは、ひとえにセレンディピティを得るためです。
今回もちょっと前の記事をザッピングしていたら、面白いものを発見しました。

「周年迎えた専門出版社 歴史にみる変化と挑戦」
今年100周年を迎えた京都の出版社、人文書院さん。サルトルの全集を出版している硬派な出版社のイメージです。
なんと、この人文書院さんの設立時の名前は「日本心霊学会出版部」だったそう。

このオカルト的な響きに、3代目の渡辺博史社長は「黒歴史としてひた隠しにしてきた」と苦笑する。初代社長の渡辺久吉は、僧侶で霊術家でもあった。
(中略)
霊術による治療法は明治から大正にかけて流行した。今でこそ怪しさを感じるが、当時は欧米発の「科学」として捉えられていたという。

日本経済新聞 2022年11月12日朝刊34面より

明治〜大正にかけて心霊療法が流行していた時期があったのですね。

大正時代に一世を風靡したのが出口王仁三郎率いる大本教で、あまりにも勢いがあったために時の政府から大弾圧にあったと聞いたことがあります。
出口氏ら指導者は起訴され、本部は徹底的に破壊されたらしいです。
他の宗教はよく知りませんが、この時代は新興宗教が多く存在していたらしいです。他も同じようなの弾圧を受けたのでしょう。

政府による粛清により、この時代の心霊療法系の資料は散逸してしまったそう。
それが2013年に人文書院旧社屋の倉庫から機関紙『日本心霊』の束が発見されたことで、今となっては貴重な資料となり、同社内で機関誌の調査研究とアーカイブ化が始まったらしいです。

人文書院さんのnoteに詳しく経緯が掲載されていました。

仏教僧侶を中心に社会を風靡した「日本心霊学会」は、文芸にも白樺派などに影響を及ぼしたとか。

それにしても、心霊研究者って色んな方がいたのですね。
これは興味が尽きません。

一体どんな治療を行っていたのでしょうか?
ググってみると、この京都新聞社の記事に詳しく載っていそうなのだけど、有料?

気になるのは「千里眼」という単語。
これはどこかで見たことある!おお、『ゴールデンカムイ』だ!
インカラマッちゃんの出てきたあたりですね。気になってきた〜。

これは益々気になってきました。
が、長くなりそうなのでまた今度。

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