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ロールモデルなんていない、という話

25歳くらいのときでしょうか。私は大変悩んでおりました。
同じ環境に長くいて、大きく変わることのない毎日に『今のままの自分ではいけないんじゃないか、これからどう生きていくべきか』と毎日答えの出ない自問自答を繰り返していたのです。

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2019年2月6日、 #マーケターズミートアップ にて、

『WITI JAPAN × LINE Marketer Meetupコラボ企画
マーケッター女子キャリアについて大いに語る!
~30代40代 第一線マケ女子のキャリアと今後の人生~』

と題し、女性の生き方についてのお話をしました。(第一線、と自分で書くのはちょっと恥ずかしい…笑)

ここでは、マーケターとしてのキャリアの中で”覚悟を決めた瞬間”をテーマに、登壇者それぞれのターニングポイントについて語りました。

私の覚悟キーワードは「ロールモデルなんていない」だったのですが、1人10分という短い持ち時間だったので、伝えきれなかったメッセージをnoteにまとめることにしました。

きっかけは 第三者からの承認

冒頭の通り、25歳の私は『この先どう生きるべきか』についての明確なロールモデルがおらず、頭を悩ませる毎日でした。

SNSで情報発信をするということ自体がまだまだ定着していなかった時代。
身近に相談できる知見がある人もいないし、やることは基本手探りで、いつも五里霧中で不安で仕方ありませんでした。
だからこそ、「この人がやっていることができるようになればオッケー」というわかりやすいゴールがほしかったのだと思います。

そんなある日、他社のソーシャルメディアアカウントの立ち上げについてアドバイザーとしてジョインしてもらえないか、と打診をいただきました。

不安ながらも継続してやってきたことが間違いではないということを外部の人から認めてもらえたそのオファーは、私にとってとても大きな意味がありました。

ただ嬉しいというだけでなく、『このままロールモデルを探し続けるのが良いのか?』ということについて、考え直すきっかけになったのです。

道を自分で作ることの楽しさ、やりがいに気づいた

私の長所は興味をもったことやいいなと思ったこと、新しいことにはすぐに挑戦してみる、というところです。
そして、『今の組織において何が必要なのか』を考え、自分が楽しく取り組める、且つ課題解決になりそうな新しいことを採り入れました。

言うなれば【Will Can Must】をやってたんですね。そのときには気づかなかったですけど。

Will Can Mustシートはリクルート社が従業員の育成のために利用しているもので、それが他の企業にも広まっていきました。リクルートの従業員は、半期に一度Will Can Mustシートの記入が義務付けられています。具体的にはWill(本人が実現したいこと)・Can(今後生かしたい自分の強みや克服したい課題)・Must(能力開発につながるミッション)について記入します。従業員がそれぞれ仕事によって何を実現したいか、何ができるようにならなければならないかを上司とすり合わせます。そのうえで何をすべきかを決めていくので、高いモチベーションで仕事にあたれます。

出典:カオナビ 

それが「いいね!」と思われたのだから、『あれ、このままでいいんじゃ?』と思ったのです。

自分がなりたい「誰か」を探しているときより、興味や関心のあることに挑戦したり、できることが増えていったり、結果それが成果としてあらわれたときのほうが、圧倒的に楽しかった。

道がないからと足踏みするより、大変でも道を作ってしまったほうが、のちのち行きたいところに行けるんだ。と何かが弾けた瞬間でした。

10分間にはおさまらない、私が本当に言いたかったこと

誤解なきように記載しておきますが、当時も尊敬すべき諸先輩方はたくさんいましたし、参考になる人が全くいなかった、というわけではないです。
いいところがあればどんどん”まねぶ”(真似て、学ぶ)ことは大事だし、基礎もないのに応用ができるわけ無いですから、好き勝手やってもいいんだぜ、ってことを伝えたいわけじゃありません。

言いたいことは、「誰か」と自分を比較したりして落ち込んじゃったりすることがあっても、気に病むことはないぞってことです。

「あの人みたいには頑張れないよぉ…」って思ってしまうことがあっても、焦らなくていいよってことです。

「誰か」を目指していたら、その「誰か」以上にはなれない。と思います。
というかそもそも、全く違う環境で生まれ育ち、性格も趣味嗜好も違う他人なのに、同じ道を歩むことなんてまずない。
よって、”以上”も”以下”も無いわけなんですけども。

自分自身の個性や、できること、これからチャレンジしたいこと、それぞれ違うと思います。じゃあそれをやりましょう。
それが自分でもわからない、見つかっていないというケースも少なくないでしょう。
それならば、探しましょう。見つけましょう。別に、仕事のことじゃなくてもいいんです。

『どう生きるのか』ということについて、「誰か」をイメージするのではなく、自分らしく、今の自分”以上”にアップデートし続けていけたら素晴らしい人生になると思う。

だから、ロールモデルなんていない。

っていう話でした。

さいごに

このエントリーですが、すぐ出そうと思っていて、実はちょっとためらっていました。

多様化の時代と言われる昨今、私の周りにはすでに自分らしさを強みに戦っている人がたくさんいます。
なので、ロールモデルの話なんてしても、あんまりピンとこないんじゃないかなって思ったんですよね。

実際会場内では私ほとんど笑顔しか褒められてないし…(いや笑顔褒められるのはいいことなんだけど)

ただ、『自分はどうしたらいいのか?』って悩んでいる人がもしいたとしたら。

同じことで悩んで、今笑顔でその時のこと話してる人がいるんだなって少しでも気が楽になったら嬉しいなと思い、公開することにしました。
大丈夫です!今私めっちゃ楽しいですよ!元気だしていきましょう!

待っていた人はいないと思うけど笑、おまたせしました。

以上、ロールモデルなんていないの話でした。

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