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Sansan Innovation Project 2021アーカイブ動画感想:オフィスの価値を再認識

 こんにちは、2歳男児を育てながらフルタイムで働くママ営業職、カレー部長です。先日、リンダ・グラットン先生の講演をアーカイブで視聴しました。これからの働き方を考える上でとても示唆に富んでたので、感想を書きます。
■講演情報
・イベント名:Sansan Innovation Project 2021
・開催日時:2021年9月
・講演名:Redesign the work ~how to make hybrid productive~
・講師:リンダ・グラットン
 ※アーカイブ動画は誰でも登録不要・無料で見られます!日本語字幕付き。

働き方は4種類に分かれていく

 講演の趣旨を簡潔にまとめると、以下のとおりです。

・これからの働き方は、「場所:オフィス or 自宅」と「時間:同期 or 非同期」の組み合わせで、4種類の働き方が存在しうる。
・それぞれのパターンで、向いている業務と向いていない業務がある。
・オフィスは誰かとの協業(Collaboration)や、偶然の出会いによる新たなイノベーション、気づきに向いている。
・家は、エナジーの源。集中できる場所の確保といった課題さえクリアすれば、体力を消耗せずに働くと言う点で優れている。
・同期の時間:他者との仕事の調整に使う。チームミーティングなどによる、他者状況の把握。ただし打ち合わせの回数は最小限に!
・非同期の時間: 執筆や資料作成など、一人で集中して行う作業のために使う。

Redesign the work ~how to make hybrid productive~ by  リンダ・グラットン

オフィスは出会いと協業の場

 講演の中で特に印象に残ったのは「オフィスは出会いと協業の場」という点です。私は復職してから約2年間、在宅勤務の恩恵を大いに受けました。正直、在宅勤務がなかったら、0〜2歳児の育児をしながら、フルタイムで営業の仕事なんて、とてもできませんでした。そんな在宅勤務推進派の私にとって、だんだん「出社」というのは、非常に億劫なものに感じられるようになりました。しかし先日、心から「出社してよかった!」と思う出来事がありました。

■復職と在宅勤務の話はこちら↓

斜め横からアドバイスがもらえた

 出社して業務をしていた日のこと。あるお客様から、無茶なご要望の電話が入りました。このお客様は業界でも非常に大きなプレイヤーで交渉力が強いため、承諾するほか無い…と私は思いました。しかし、私とお客様のやりとりを横で聞いていた先輩が「代わりに別のものを提供してもらえばいいのでは?」と言うのです。そして結局その方法は功を奏し、当社は、当初想定していたものとは別の成果物を、代償として受け取ることができました。
 「営業マンならそれぐらい最初から気づきなさいよ!」というご指摘は、甘んじてお受けいたします。しかし私は、悲しいかな、先輩の言ったような方法を、その時全く思い付いていなかったのです。そしてもし出社していなかったら、私は彼のアドバイスを受けることができず、 ”泣き寝入り”になっていたことでしょう。
 私はその時、これこそ「オフィス」×「同期型」の良い点だと理解しました。オフィスでは斜め横からアドバイスをもらいやすく、チーム全体で良い方向に進みやすいと思いました。そして何より、「先輩が助けてくれた」という、安心した気持ちは何者にもかえがたいと思いました。

ハイブリッド型の働き方を目指して

 働く母としては、やはり、在宅勤務は貴重です。身支度も最小限にできるし、隙間時間に家事ができて、本当に心身が休まります。とはいえ、今回の件を通じて、今の私の仕事内容と能力では、適度に出社も入れていった方が、仕事もはかどるし、気持ちも安定するということが分かりました。
 グラットン先生の考えを生かして、集中が必要な作業はできる限り在宅勤務の日に、協業が必要な仕事はオフィスで、と言うふうにメリハリをきかせていきたいと思います。

 最後になりましたが、Sansanさん、このような素晴らしい講演動画を無料で公開していただき、本当にありがとうございました!


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