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受けた:津軽弁と髭の博士→ナッジの話と刷り込まれたよ

こんにちわ。カレー顔あさこです。

12月11日(金)に竹林さんの~津軽弁で語る「行動経済学で人を動かす」~というオンラインセミナーを受けました。

私が竹林夫妻を知ったのは、参加しているオンラインサロンで「竹林さんのプレゼンの公開リハーサル」がある事を知り、一方的に竹林さんのプレゼンを見たところから、です。

なになに、「公開リハーサルって、どんなことするの?」って、竹林さんのバックグラウンドも何も知らず、プレゼンを一方的に見せていただいたのが今年の夏前くらいかしら。。

そのあと、参加したオンライン合宿で竹林夫妻が講師で参加されていて、グラレコをとったのが8月末。

TedexGlobisU本番でも、勝手にグラレコを起こさせてもらいました。きちんと準備したグラレコはたぶんはじめてでした。

ふと単純な好奇心でキャッチしたナッジのお話ですが、短い期間で3回も「同じテーマ」で同じ人からお話を聞いたことで、私の中では「津軽弁」「竹林博士が自然にたたずむ姿(Youtubeの背景がいつも素敵な自然なんです)」=ナッジのお話と刷り込みができつつあります。

さて、今回の講演は今まで聞いたのより、「より実践的」で、より「行動経済学」や「ナッジ」について言及したもの!「行動経済学とナッジが30分で一発にわかるようにおお話します」というだけあって、わかりやすい言葉でどんどんとスライドが進んでいきました。

ということで、レポートと、受けて思ったことを書いてみました。まぁまぁ長いです。

◇講演の進み方の工夫

最初から、「参加者が飽きない仕掛け」が随所にちりばめられています。CHATを使ったインタラクティブな設計が随所にあり、ブレイクアウトルームもいいタイミングで適切な問いがされていて、一方的に受けていると思わせない設計がされていました。

また、「スライドは後で配布します」ー必死でメモ取らなくてもスライドは後でもらえるよ、と参加者を安心させたり、「大きな文字で、イラストは無駄には入れない、みやすいスライド」とご自身のNoteで書かれてることだったり、参加者の気持ちをあちこちにいかせない工夫が盛りだくさん。

講演の中でもお話されていた、「参加者にゴールを指し示す」「シンプルにする」が詰め込まれています。

最後に「ここからあと一分です」というスライドで、

「私、ナッジされている・・・・!」って思いながら聞くプレゼンはいつもとちょっと違って「種明かしされながらマジック見てる」みたいで楽しい体験でした。

◇内容について

「行動経済学とナッジが30分で一発でわかる」

・行動経済学

 全員を一歩前に動かす
 動かない人に対して個別アプローチをする

 こうすることで、限られたリソースをうまく使えるようになります。


・頭でわかっていても、行動できないのはなぜ?

感情と理性が人間の脳にはある。
感情は常に発動している働きもので、🐘象に例えられることが多い。
理性は直観が対応できないときだけ発動され、普段は隠れている。
理性を使うには大きなパワーが必要で、ちょっとでも活動すると、活動休止していまうような燃費が悪い存在。
直観的に判断することはエコになる。なので、頭ではわかっていても=理性 感情に流されて行動してしまう。

ただし、エコ(感情で動くこと)はバイアスの認知のゆがみが生じやすい。

行動経済学ではバイアス=認知のゆがみととして使います。

コロナで社会が疲れている。なので、バイアスのゆがみが発動されて、マスク警察や、買い占めなどが起きたりする。

・バイアスのゆがみの例

---時間のバイアスのゆがみ

お昼ご飯前とお昼ご飯後で、判断が180度変わってしまうことがある。
11時50分と13時半で2時間もたたないうちに意見がかわること、ある。

---プライミング効果

「それを意識させる行動」をしながら何かをすると、気持ちが引きずられる。例えば、上下に首をふりながら何かを聞いたり判断すると「肯定的に」受け止めてしまう。

---記憶のゆがみ

記憶は最初と最後を強烈に覚えている。

---得と損、損のほうが大きく感じるゆがみ

100万もらうのと失うの、失ったほうが2倍~2.5倍くらいにもなる。

なので、生活習慣を変えるのは難しい。今の習慣をなくすことに脳は否定的。現状維持のほうが気もちいい。

---確証バイアス

エビデンスより、エピソードのほうが大事にされる。

---正常性バイアス

 災害のときに、「私は大丈夫」と思い込んでしまう

こんなバイアス、200くらいあるんですって!

◇バイアスから逃れるには?

1.常識を疑う
2.マクロを考えてからミクロを考え、解像度を変える

マクロを考えることで理性を発動する。最初にミクロを考えると、ミクロの考えにとらわれてしまう。

バイアスは悪いだけではない。

思い込みは人間の原動力にもなる。

ただし、科学の恩恵で、集団になると、60%以上の人が「こう動きがち」ということがわかるようになってきた。

なので、「ダメなバイアス」にブレーキをかけて、いい行動を即すとよい。

◇プレゼンで使えるナッジ

1.一貫した矢印を示す。ゴールや、筋道。

こう動けばいいという「矢印」がはっきりしていると、感情が疲れない。脳がエコで聞ける。

2.やらないほうがいいこと

A:言い淀み
B:マウスを回す
C:視認性の悪い文字と拝見
D:プレゼンの山は最初と最後にもってきて、難しいことは間にもってくる。
最後を良く締められるとよいイメージが残る。

◇質問タイム

ここから、竹林さんの誠実さがばりばり発動していました。

「今日は講演3本目なので、声がちょと辛い。読むだけで済むところは目視してくれ」といいながら、

「できるだけの質問に答えたいので、回答は早口でいきます」って言って、ばんばん出てきた事前質問やCHATのコメントに答えていきます。これだけでも「おおー」と思っていたのですが、途中、驚きの一言がありました。

「すべての質問にテキストでお答えして、参加者にメールでお送りします」

え!ま、まじか・・・!

ZOOM上で竹林さんを二度見しました。

えええええ!しかも、この講座無料だったんですよ!有料のセミナーでも、そんなの聞いたことない。投げ銭どこかでできないのかしら。SUZURIでナッジのグッズでも買うか。。。。?

◇クロージング

「ナッジって、おもしろくないですか?」

いや、めっちゃおもしろいと思いましたよ、と参加者が思ったところで、

「でも、あなたは忘れてしまうんです」とのコメント。

「それを防ぐにはコミットメントすることです」

「さぁ、明日からできることをCHATに書いてください」

これも、ばりばりナッジされてる・・・・!

「あと1分で終わります」というスライドの進め方も大変に参考になりました。確かに、あと1分と言われると急に集中のスイッチが入った気がする。。。!

ということで、普段なら「ナッジされている」と気づかないうちに進むところが、ナッジの講演だけに「ナッジされてる」と気づきながら「実際されていく」自分に気付く、すごく素敵な時間になりました。

ちなみに、私のコミットメントは「話すときに、最初と最後を明るく締める」!です。

今年の頭には全く知らなったナッジ理論。オンラインサロンに入って、破壊の学校に参加したことから始まり、思いがけず、忘却曲線に抗うように、定期的に情報をキャッチできていて、自分が「ナッジについてどう思うのか」も少しづつ変わったり、変わらなかったりして。おもしろすぎる。

そういえば行動経済学って、うちに本なかったっけ?と思ったら、ありました。これももう一度読んでみないとですね。子どもに読んでもらおうと思って買ったけど、自分は読んでいなかったこの本。

読んでみましょう。

今年は、オンラインで「はじめまして」の方と会うことが多かったのですが、ちょっとしたきっかけで人とつながっていくことで、自分が気づいていなかった「考え方」や「定石」をたくさん教えてもらっています。新しく知ったことについて、自分がどう思うか、感じるかを見つめることで、「自分の中にあったんだけど、今まで自分では気づいてなかったこと」が意外とみつかるもんだなぁ・・・なんて。

点が線になってつながっていく面白さを感じています。

厚労省の「明日から使えるナッジ理論」:https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000500406.pdf

竹林博士のNote:

竹林さんの動画、奥さまの紅さんがとられていて、どんどんYoutubeのコンテンツがグレードアップしていってるのにも注目です。

紅さんのNote:


本日はこのへんで。


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