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【虚構のアイランド】短編3・ザ・グレイテストスナイパー《6》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

金髪の男・ラウトが俺の加入に喜ぶのも無理はない。

プロレス技からラウトは解放された。
座ってノンアルコール飲料や料理を嗜む俺に、色々聞いてきた。

「どこ出身なんだよ?」
「南米です。」
「ああー。あっちも紛争やっててごちゃごちゃしてるもんなぁ。意味ないってのに。」
「北米は…。」
「この一帯は平和な方さ。でも、駆り出されたりするんだぜ?腕のいいやつからな。」

『駆り出される』の一言で、この北米基地は必要となれば遠征も行うという情報を知った。
遠征はどこの基地でもあるが、ラウトが言うには、北米基地は遠征の確率が高いのである。
駐在する隊員のほとんどが中年士官という構成も、それがあるのかもしれない。

上層部の指示には、必ず従わなければならない。
遠征を命じられれば、現地に赴かないといけないのだ。

隣の席で好物の用意がなされたラウトも、遠くの現地から戻ってきたばかり。
ドアを強く開いた時点では激しい呼吸を繰り返していたが、今はすっかり治まっていた。
笑いながら、好物の『フィッシュ』を口に放り込む。

長編は、下記のサイトでつぶやき形式で公開中!

明日もお楽しみに!

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