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【虚構のアイランド】5・フィフスシンパシー《15》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

[サウザンズ]の基地全域に、けたたましい警報音が鳴り響いた。
完全に慣れてしまっているが、やはり突然の高音は耳が痛くなる。

私もネロも、この警報音の意味を十分理解していた。
「虚像獣の出現!」
「今度はどっちなんだよ!」

ネロが吠えるように言った後、私達はすぐに走り出していた。
基地内では直通の移動装置があり、端末機での転送は使えない。
通路を走っていると、直通の瞬間移動カプセルが各階に4基設置されている。
そこに私とネロは乗り込んだ。

音声認識で各フロアに飛んでいける仕組みとなっており、私は『格納庫』と叫んだ。
移動カプセルのAIが認識し、移動を開始した。

「ネロ、私達の使命は『虚像獣を消滅させる事』よ。輝を安心させたいなら、最後まで虚像獣を倒していこう。
今は、それが1番よ?」
「ありがとう、燃華。そうだよな、アイツが出なくていいようにしないとな!」

話が終わる頃には、格納庫に到着していた。

明日からは短編4『エンカウント・サイエンティスト』をお送りします。

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明日もお楽しみに!

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