![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100308493/rectangle_large_type_2_ae866b28b1988cc1184be22b949204cb.jpg?width=800)
闇を光に
コロナ禍が明ける気配がする。
3年の間、苦しくて孤独な時期が何度かあった。
人と関わることが遮断された異様な社会の中で、本はいつも私の近くにあった。
ハンセン病は、らい菌が原因で起こる病気である。治療法が確立された現在では完治する病気だ。
たしか、大学の講義で習ったな。その程度の知識だった。
映画「あん」を見た時、なぜ今でもハンセン病の人達が差別を受けているのか?なぜ療養施設を出ていかないのか?よく分からなかった。
もう治る病気なのに?
隔離を強制され、子供を作ることも許されなかった。決して遠くない過去に起こった出来事。
そんな中で生き抜きた人の言葉は、春の風を胸いっぱいに吸い込んだときみたいに、心の中をスッと綺麗にしてくれる。
苦しくて辛い時、いつも思い出すのはこの本だった。
だいじょうぶ、一人じゃない。
私の中で生き続けていく本。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?