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元カリスマ経営者 証拠なき逮捕からの闘い

【このストーリーは現在進行形のドキュメンタリーです】

それは一本の電話から始まった

朝から電話が鳴った
「ゴリちゃん!警察が来てるよ」
その電話は、家の留守番をお願いしている桃香からであった

暫くして、また桃香から電話が鳴った
「警察の人が『家の中を見せて欲しい』って言ってるよ」

私はなんの疾しい所が無いので「全然いいよ」と刑事達に家の中を見せる様に伝えた

あとから聞いた話だが、桃香は出勤前に刑事達からの問いただしに苛立ち「令状はあるのか?」と詰め寄ったらしい

また、桃香は前日から近くに見慣れないワンボックスの車がある事に気付いていた

そして刑事達が家に入ると飼っている★1中型犬(10kg位)が吠えたてた
※桃香には私の留守中、犬の為に留守番をお願いしていた

刑事達は一通り、家の中をみて私が居ない事を理解し家を後にした

そして、私に知らない番号から着信があった

「●●警察署の●●と言いますが、ゴリさんこちらには居ないのでしょうか?」
私は、その時コンサルタントの仕事の為、東京で間借りしているマンションに居た
刑事の問いに「何してるんですか?」と尋ねると
「実は桃香さんには言わなかったのですが、逮捕状が出ています」と言われましたが、私が「何で?」と問うと、確か罪名は言わなかったと記憶しています。

私は、刑事達に「せっかくその地にいるんなら、海でも入ってゆっくりしたら」などと、捜査の甘さを皮肉って電話越しで言った

刑事は「ゴリさん、そうしたいんですけど、、、それは出来ないんです、今日中にゴリさんと話をしたい」と言われました

私は心当たりがなく、フライトスケジュール的にも難しいと思ったため
「逃げも隠れもしないから明日じゃだめなのか」と聞いたところ

「ゴリさん明日になったら指名手配犯になってしまいます」と言われた事を薄っすらと記憶しています

私は「わかった、んじゃ急いで東京に来て下さい。逃げも隠れもしないから」と住所を伝え刑事達を待つ事となった

刑事達から何度も電話があり、その度に私は
「逃げないから心配すんな」
と口調がだんだん強くなる自分を抑えられなかった

私は知人達に「これから逮捕されるから、暫く連絡出来ない」旨を伝えて、"うーん?何が必要なんだ?"とフライトまで時間のある刑事に電話
「ゴリですけど、何か?必要な物とかあります?」と尋ねると刑事は「現金一万円位と多少の着替え程度で大丈夫です」と答えた
私は「わかりました」とルイヴィトンのバックに下着等を詰め込んだ

刑事達はフライトの関係も有り、夕方東京に着いた

そして、長くて短い一日の夕刻19時前頃電話が鳴り、刑事から「マンションの前に到着しました」と
私は、マンションを後にして刑事達が用意した車へ誘導されあとは、テレビドラマの様に令状「詐欺罪」と読まれ…

2019年3月5日 通常逮捕

★1:警察の調書には『大型犬所有』と大袈裟な表現をされていました

その後衝撃の展開へと続く

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