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ミュージカル初日

Musical初日でした。
一夜明けても、幸せだーーー!!!


At home

前日はパニックや不安もあったが、夜が明けて、当日は落ち着いていた。
私は本番に強い。

集合は夕方だった。Dutch classがあると思っていたのだが、前日に終わっていたので、洗濯をして、楽しくメイクをして出かける。

メイクは今は一切しないけど、昔ははまっていたので、一通りはできる。
"My one concession to my previous existence."
というせりふがあるのだが(私の役ではない)、その通りである。私の前世は?といえば、working in Tokyo, となるであろう。
"女役のほうがメイクは楽しいのにね~"と、主演(同じく男役)と話したけれど、よく考えてみれば男役でもhighlighter/shadingなんかはできる。
Wedding用にひととおりメイクものを持ってきていて、使わないのでは?邪魔なのでは?と思っていたけれど、なんとstage makeupになった。

Foyer

会場に行ってみると、集合場所は地下のBar spaceだった。Intermission中に飲み物を買ってもらうと、売り上げになるそうだ。

そんなBar spaceでは、makeup session開催中であった。目を黒くすると照明で良くないらしく、シャドウはみんな薄めである。海賊なのでひげを描く子もいた。いわゆる特殊メイクの人が来て、切り傷を描いていた。ま、近くで見ないとわからない程度のやつね。
Costumeはみんな素敵だと思ったけれど、makeupにひげがあると全然違う人に見える。"Stage lightで全部飛んじゃうから"と言われ、男役だけど私も濃い目にcheekを使う。Cheekをつけてみると、私はほっぺたが丸いなーと思う。。。

そうして時間がありながら、準備したり話したりmakeup sessionを見たりしていると、"全員にメッセージを書いてきたの" と言って、あるcastがメッセージをくれた。"You made your character your own" と書いてあった。
そう、元々は共感できない私の役だったのだが、なんだか色々やっているうちに、私のものになっていた。私以外の人がやったら、同じcharacterにならないだろう。
"I like your singing too"と返したところ、ほめるのはいいけどほめられるのは苦手なの、と言いながら喜んでいた。

この日のscheduleは前もって知らされていた。時間になったのでごはんを食べようか、と始めていたら、どんどん人が入ってきていつのまにか大きい輪になっていた。
食べたあとは最初のcostumeに着替えて、会場が開くのと同時にdecorやら自分の衣装boxやらを運んだ。

Auditorium

Decorを運んだあとには、Warm-upsで、走ってストレッチをした時点でかなり汗をかいていた。輪になってcoachから話を聞いて、みんな緊張しているから、と深呼吸も一緒にした。

そうしているときに、ある子が全員にpowderをつけてくれた(みんな汗をかいたから)。目を閉じてつけてもらっていると、
"You have a nice face"
と言われて笑ってしまった。
"Take the compliment!"
緊張の糸がほぐれて、よかったなと思った。

さっきそう言われてん、とほかの子たちに伝えてみたら、
"You do have a nice face"
と言われた。Housemateにあとで話したのだが、やはり同意していた。
メイクはしないけれど、私は肌がきれいなのである。ケアよりも遺伝のおかげである。

全員同じブラシ!不衛生!と思ったので…あとで湿疹も何もできなくてよかった。苦笑

なんだかんだみんな緊張しており、役に合わせて、トリオ役の子たちが手を握って声を合わせて飛んでいたりするのを見ていた。

Show

そうして、showが始まり、うおおおお、と思いながら裏から見ていた。
登場が遅れたり、マイクを渡せなかったりはしたが、私自身のcostume changeはうまくいったし(めっちゃ多い)、せりふもすべて言えた。
Act 1の最後の曲で出て行く準備をしているmy crewを見ながら、
OMG! I love all these people! と思った。

Intermissionは、食べる気力はなく、時間もなく、私はそのあとすぐ登場なわけで、せりふの数は少ないけど確認していた。

Act 2でおもしろい役なので、笑わせることもできた。これがうけるんだ…?と思うところもあった。あるところで、私はおもしろい役とaudienceは認めたらしく、そのあとは私が出てきて何か喋れば笑ってくれるようになった。楽しい。

人数が多いsceneのほうが、energyが満ちていると感じた。体温かな?
これまでやっていなかったImprovや、せりふを付け加えているのが聞こえてきて、みんな楽しんでるんだな、と思った。

そうしてAct 2も終わり、epilogueを歌って踊っているときに手拍子が聞こえてきて、ちゃんと見てくれているんだな、と思った。友達が録ってくれたのであとで見てみると、私のcurtain callのapplauseは大きかった。

Post show

Showのあとに、costumeのままで寄付をもらって、という役になったので、castと一緒に外に立って話をしていると、興奮冷めやらぬ友達やら、musicalを途中でやめた(追い出された)子なんかが来てくれて話をした。
その後、裏に戻って着替えて片付けていると、"うちの家族や友達が誰をほめてたよ!"と誰かが言い始め、"私もそれ聞いたー"と続く。
"誰かが誰かのことをほめていたって聞くのも、楽しいよね"、と、何年もやっている子は言っていた。そのとおりだった。

この日はwarm-upから、照明が当たって暑いやら、私は元々costumeが暑いやらで、めっちゃ汗をかいた。Costumeを洗濯してほしいならこっちに置いてね、と言ってもらえてよかった。

Midnight

片付けが終わり、securityがドアを閉めに来るのを待つという人たちと、座って話していた。夜中だった。
留学生が去ってしまうといつもさみしいよね、という話になり、視線が私に集中する。私は来年はErasmusでいないのだわ、と言うと、
"1学期目は出られなくても、2学期目から入る人もいるからね"
と言われ、覚えておくわ、とにっこりして帰った。


Rehearsalだって、毎週楽しかったけれど、Showとなれば…その何倍も楽しい。幸せな気分で、この夜はなかなか寝付けなかった。

何年もMusicalをやるなら、いずれはmanagementに入るのもいいだろうなあ、と思う。
演技するのも楽しいけれど、回すのも楽しいだろうなあ。仲間もいるし。

考えてみれば…私がvisionとして見た、大勢に向けて何かを喋って笑わせる、好きな女性たちと運営するというのは、見事かなっていることに気づく。

余韻

翌日は…何も手に着かなかった。ただ、幸せな気分で、部屋でごろごろしたり、出かけたりして、今回の話をstand.FMで喋った。

人生の目的が幸せであることならば、今それが達成されていることになる。
…となると、欲がなくなってしまう。
もしかして、目的は幸せじゃなくて…目標を達成することなのか?
それとも、自分らしくあることなのか?

ともあれ、今できることは、幸せを味わうことだ。


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