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ベルギー荷物

ぶるぶるに来るとき、3か月後の冬休みに1か月帰省することになるとはいざ知らず、日本脱出、帰る場所はない!の意気で、私はスーツケース大2個手持ち(そのうちひとつの中には小さいスーツケースというマトリョーシカ状態)に加えて、8箱荷物を送った。送って持って行かないと、母の家で寝たまま…という状態になる予定だった。ちなみに郵便の船便ね。

到着時に持ってきてよかったと思ったものは、長距離を歩けるスニーカー2足(そのうちひとつはwaterproofなので重宝した)、ヨガマット(借りられるけど、IDが必要)、パープルショット、懐中電灯だった。
逆に、持ってきたけどいらなかったと思ったものは、シーツ・夏のかけ布団。枕は置いてきてよかったし、食器も共用で付いているし、IKEAもこっちにあるので(遠いけど)、日本で使っていた洗濯物干しと同じものをこちらでも使っている(しかも共用だから買ってない)。

持ってきたらよかったな、と思ったものは、虫よけスプレー(夏の間だけだけど、安くない)、洗濯ばさみ(こっちでも買えるけど、弱い)、飲みに行くとき用の小さいかばん、荷物が届く前に寒くなったので買う羽目になった冬用のパジャマ、靴下、インナー、タイツなど。雨対策の靴や服もあるといいけれど、こっちでも買えるので問題はない。
帰省したときに持ってきたものは、まきす(外に出るとsushi partyをやることになる)、レンジでパスタがゆでられるタッパー(こっちでは売ってない)、漢方薬(東アジア外では全然手に入らない)。

税関のサーガ

そして、その荷物が、無事に全部届いたわけだが、税関の手続きはなかなか大変だった。というのも、EU外からの場合は高い関税がかかるのが経済共同体というもので、けっこうな請求が来た。
3+5という形で送ったのだが(引っ越し前と引っ越し後ね)、まず同時に届いたものも別々に請求・配送され、最初の請求が€42とかで、3つ分ならいいけれど、1つだった!とわかり、ほかの2つの請求が高額だったので、色々調べたところ、引っ越しに伴って、前に使っていた荷物を使い続けるのであれば、関税はかからない、という規則を発見する。というわけで、大学・税関に問い合わせ(フランス語に翻訳)、指示のとおりに郵便に不服申し立てをして、しばらく待ってno extra charge!ということで3つ届いたと思えば、なぜか次の1/5は免除、4/5はombudsmanを使っても免除にならず、このままでは荷物が返品されてしまうので関税を払うことに。なのに、郵便アプリの不具合で、近くの郵便局(的なもの)に届かず、不服申し立てをしたところ家に直接届いたかと思えば、データ上は荷物を紛失したことになっており、8個目の関税は戻ってきた。

書いてみて気づく、私の行動力よ!大学には"そんなの聞いたことがない"と言われ、フランス語翻訳を駆使してメールしたり電話して、何度も不服申し立てをして、不安な日々を過ごした結果、見事私のモノは届いたのだ!

というわけで、4/8は払ったのだけれど、払わなかったものの申告額が高かったので、得した分はかなり大きいということで、手間やいろんなものを考慮して良しとした。届くまでは、無事に届いてくれ~頼む~と、文字通り祈る日々だった。転送用として一応書いておいた大学に届いてしまい、友達に頼んで一緒に運んでもらったものもあった。留学生担当の人たちは、最初から感じ悪、と思っていたが、ここでも文句を言われた。留学生の味方してほしいよね。。。
そんな紆余曲折を経た私が、荷物に対して思うことは、

  • 荷物をセーターはこっち、ズボンはこっち、と分けるのではなく、1つでも届けば一通りなんとかなるように詰める

  • 電子機器(この場合はSwitch)も、当時使っていなかったけれど、自分で持って行く

  • 高くて素敵な壊れてほしくないもの、重い・大きいものは、自分と共に移動して壊れることやなくなることを心配するよりも、母の家に置いておく

  • 申告額も、多く書かない

である。
ちなみに、こっちのインターフォンというのは、音ではなく振動(少なくともうちは振動)。なので、誰かが来た時には、階全体がぶーーっと震えて、びびるし、うるさいし、子機もないので下に降りていくしかない。これが夜中に鳴ったこともあり(飲んだくれか誤作動か私の超能力)、荷物が大学に届いた例もあったし、家にいつもいないし、housematesに頼むのも気を遣うので、私は基本的に角にある郵便局に直送する設定にしている。

Donation

そういうわけで、帰省するときの荷物は、重量制限まで到達した。
帰省したときに着られるパジャマなんかも、詰めてみたら重量を超過したので、持って帰ってもkeepするほどではなく、こっちで寄付したほうがいいなあ…という結論になり取り出した。
こういう時のために、私はluggage scaleを持っているのである。何も気にせずに詰めて空港に持って行ったら、「Heathrowが止まります!」と言われ詰め替えたことがあるのである。笑
学生になったので、家と大学の往復しかしなくなり、天気も足場も悪かったので(今は平気だけど)、これまでコンサルで着ていたスーツや革靴は、すっかり出番がなくなってしまった。そして、いわゆる"二軍"の服は、母の家でいいなあと思った。おしゃれするのもめんどくさかったのは、やっぱりSADだったからだよなあ。

その後、帰省中に読んでいたもので、"引っ越しを繰り返すことで物を減らす"というのがあった。加えて、夏以降移動が多い予定になったことと、同じ家の人たちは何箱も荷物を送ってはいないということがわかり、厳選して荷物を減らすぞ!というmindsetになった。

私はモノが少ないほうだと思っており、メルカリでかなりいろんなものを売ってお金にもしたけれど(売り上げでAfternoon Teaに行きました)、それでも飽きるとか、あったら便利だと思って買ったものは、必要で買ったわけじゃないから使わないままとか(スライサーとかね)、多少あった。帰省中からメルカリには気が進まなくなり、こちらで似たような方法を探すのもめんどくさいので、こちらによくあるthrift shopに寄付をすることにした。

というわけで、私が帰省から戻ってきてすぐにやったのは、持ち物を仕分けて、すぐに寄付できるものを詰めること。今日出してきたので(お店のdonation boxもすぐにあふれる)、今後また詰めて、定期的に出していきたいと思う。

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