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C.D.WORKERSという設計事務所

「インテリア」にこだわる建築設計事務所       
「CURIOUS design workers:キュリオスデザインワーカーズ」が
どんな設計事務所か?

名古屋を拠点にインテリアにこだわる設計事務所C.D.WORKERSがどんな設計事務所なのかをお話したいと思います。
(※事務所名が長いため、通常cdw(シーディーダブリュ)、C.D.WORKERS(シーディーワーカーズ)と呼んでください)

まず私たちcdwの一番重要なidee(イデー:思想)として「空気感をデザインする」ということがあるんですけど、「空間」と「空気感」は少し違うと思うのです。
人がある空間に入った時にそこを「良い」と思うのは、単純に意匠性が良い(いわゆるかっこいい、かわいい)ではなく、複雑なコンテンツの重なり合いだと思います。「見た目」も大切ですが、「温度や空気環境が良い」「良い香りがする」「良い音楽がある」「くつろぐ姿勢を保てる」など建築の構造やファサード(外観)だけでは醸し出せないものが無数にあると思うのです。なので、こういった項目を「インテリア」と位置付けてこだわっていくということです。

「空間デザイン」はあくまで手法、表現したいのはその場の雰囲気や快適性、気持ちの高揚感、要は「目には見えない何か」をデザインすることです。それをcdwでは「空気感をデザインする」と言っています。


「空間デザイン」を手法と捉え、空気感をデザインする

cdwの主な設計内容は?

cdwは基本としてデザインと名の付くものは何でもやります。
また建築に関しては小規模建築から中規模建築(1000㎡程度まで)を主な仕事としています。

住宅設計、住宅リノベーション(戸建て・マンション共)、店舗デザイン、オフィスデザイン、学生寮・シェアハウス等寄宿舎、家具、グラフィック、プロダクトデザインなどです。その他中規模木造建築や企業向けのデザイン企画なども行っています。
特徴としては「他と同じが嫌だ」という方に多くご依頼いただいています。

分野を決めずにデザインをする理由

特定のデザインに固執することなく、クライアントの要望や計画地(計画物件)の個性を活かしながら様々なテイストのデザインをしていきます。

左:1脚30万の椅子 右:1脚3000円の椅子 どちらもコンペ入賞事例

cdwは金額や物件の大きさで仕事のご依頼を判断しません。
(工事金額500万の店舗もあれば、2億の住宅もあり、設計事務所としてはかなり幅広い範囲で活動しています)
 住宅(to C)、企業(to B)共にクライアントとの相性とこだわりで判断します。といってもクライアントのこだわりについては、
明確な「こうしたい!」ということを持っているかではなく、
「どうしたらよいかわからないが、とにかく良くしたい!」というような感情の部分を大切にしています。(これは単純に人が好きなためです)
住宅でも店舗でも「明確な要望」を持っている方は少なく、
また自分自身の要望を出すことは非常に難易度が高いと思うので、
コンセプトメイクから共に造り、思いつく要望と潜在的な要望を具現化して整理するところから始めます。
デザインは「モノ」をつくるわけではなく、また「コト」をつくる事でもなく「よくわからないポジティブな感情(例えばエモいなどという言葉)」を生み出す手法だと考えているため、その素材としてコンセプトを重要視してデザインをしています。
また住宅の専門、店舗の専門などという体制ではなく、様々なデザインを積極的にしている理由は、それぞれの知識やノウハウを他分野に活かすためです。例えば店舗の意匠性を住宅に、住宅の居心地を店舗にもっていくなどです。店舗系においては子供服店の安全性・ディテールを飲食店に、カフェのようなデザインを学生寮にという風に他の業態ではスタンダードのことを他分野にもっていくことで革新性を生み出すことを心掛けています。

【HPのworksリンク】

分野にとらわれない業種のデザイン

高い評価を受けているデザインクオリティ

cdwは、ある1物件が突出して優れており、その物件のおかげで評価を受けているわけではありません。店舗、住宅、中規模建築のすべての分野において全体の半分以上は何等かしらのデザインコンペにて入賞・入選しています。物件により面積やコストが違うのですが、どんな状況でも世間で評価されるくらいのデザインに昇華させることが特徴です。
大切にしていることは「コストを掛けなくても、条件が厳しくても様々な知恵を駆使して良質なデザインを担保すること」これがcdwの存在価値だと思います。
※下記は2023/10までにいただいた有名コンペ入賞・入選の一例です。

日本空間デザイン賞2作品入賞(2023) 入選(2作品2023/2022/2021/2020/2作品2019)
IPAインテリアプランニングアワード優秀賞(2023) 入選(2作品2022)
名古屋モザイクdesign award入賞(2023/2019)
愛知建築賞 優秀賞(2021/2019) 奨励賞(2023/2020)
インテリア産業協会インテリアコーディネーションコンテスト 新築部門最優秀賞(2022/2020) リフォーム部門最優秀賞(2022) 特別審査委員賞(2019) 新築部門賞(2019/2018) 会長賞(2017)
等多数

詳しくはcdwホームページの「I am」に載っているので下記のURLをご確認ください。
「HP内 I am :コンペ受賞・メディア掲載事例」

インテリアにこだわる理由

最後にインテリアにこだわる理由については他のnoteの記事で載せますので省略しますが、概略だけお伝えすると・・・
「建築」と「インテリア」という誰かが決めたカテゴリー分けによって、同じ空間デザインなのに別物、別思想が生まれてしまっています。
海外の実例に皆さんが目を奪われる理由は、海外は建築家とインテリアデザイナーがタッグを組んで1つのプロジェクトに臨むからこそ、バランスの取れた素敵な空間ができると思います。
ただ日本はハウスメーカーのようないわゆる縦割りの人員配置でデザインをしているため、「担当設計者」のあとに「担当インテリアコーディネーター」が出てくるといった完全分業になっているのが現状です。
「仕事をまわして企業に耐力を付ける」と考えると合理的だと思いますが、デザインだけを考えた場合、同じ空間へのアプローチについては同時に様々な角度でバランスを取ることが、統一感のある素敵な空間になると思うのです。そしてそれが出来るのは事業規模が大きくない「設計事務所」だからこそだと考えています。cdwはその役目を果たして海外インテリアにも負けないバランスの取れた良質空間を実現させるために、
「建築とインテリアの境界線を排除して、同時に考える」ということを実践しています。そのために大切な考え方として、7つの項目「7think」を掲げています。

7think

【HPのIDEAリンク】
この「7think」を別のnoteの記事でかなり詳しくアップしますので、
是非ご覧いただけたら嬉しいです。

今回はここまで。
ありがとうございました。

※ちなみに冒頭の私と愛犬の絵はニューヨークを拠点に世界で活躍するミューラルアーティスト「Dragon76」によるものです。
cdw worksの「ARTBOX」で共に空間デザインをしております。
アートが好きな方は是非ドラゴンさんの作品も見てください。
@Dragon76作品