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2023.1 雑記

久しぶりに一人の時間がとれた1月11日は、久しぶりの快晴。


普段は休みたいと思いながら、休みが続くと疲れるなぁという、我儘な年末年始が過ぎていった。


ようやく、2023年の手帳を買いに行こうという気になり、3日前に出逢ったブラウンのショートブーツを履いて出掛ける。


まだ肌に馴染まないブーツを履いてコツコツと、心はルンルン気取ってる。

…リサイクルボックス行きのペットボトルとトレーでパンパンのビニール袋をガサガサと、両手に抱えて。
時々つまずきながら。


パリッと心地よく何かがはじけたような、純白という言葉さえ感じる晴れわたった空。


車という限られた空間でも、動き出すとフロントガラスから視界が広がる。
雲一つない空の青、煌めく山々の緑に、少し皺皺の心が伸ばされる。


手帳はグリーンに決めると、いつもの本屋さんへ。今日気になったのは、岡潔さんの「数学する人生」と、タサン志麻さんの料理本。


文学の世界も終わりがなくて楽しいけれど、その塀をヒョイと越えて、名の知らない花が咲く隣の庭も覗いてみたい。数学の世界とか、生物の世界とか。


2023年は、もう少しゆっくりじっくり、本と向き合おうと思う。向き合うというか、小脇に抱えるくらいがいいのかしら。


最近出会った好きな一説

大切なのは真実だけだ、と言って処刑されるシーンがあった、映画には。でも「シーン」があるのは映画の中だけのことで現実にはシーンなんてない。切り取ることのできない連続性の中を突っ走っていくだけだ。

多和田葉子「百年の散歩」


私は多和田さんのような人生を送ったわけではないけれど、彼女の言葉を読むことでそれなりに翻訳されて、自分自身の身体に届く気がしている。

その自由さ、奥行きが好きだ。



2022年と2023年の境界なんて人間が作ったもので本当は1つの流れに過ぎないはずなのだけれど、やっぱり私達にはそういう、前を向くための目印のようなものが必要なんだと思う。


そうやって、守りながら、守られながら、今年も突っ走って行こう。

たまに、つまずきながら。


(2023年も皆それぞれの幸がありますように🐰)



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