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社長の浜野がマーケのひろのさんにいろいろと聞いてみた。

おつかれさまです。社長のハマノです。今回はマーケティング本部、ひろのさんにお話しを聞きます。ひろのさん、酔っ払うと永遠に飲み続けます。私は一次会で帰りたい派なので、いつも店を出た瞬間に全力で走って逃げるんですけど、逃げると鬼電してくるんです。こわい。それでは、ひろのさんのインタビューです!

人が見ていなくても努力できる人

ーいきなりですが、どんな子供でしたか?

小学校の時ですか?負けず嫌いでしたね。入学当初はすごい人見知りだったんですが、徐々に慣れて、3年生の頃には学級委員長をやっていました。勉強もできました。

ーもうその頃からオラついてたんですね。

オラついてはないです!真面目だったんですよ!よく「ちょっと!男子!ちゃんと掃除して!」って言う女子いるじゃないですか?そういうタイプでした。私は人が見ていないところでもちゃんと掃除してました。

ーその勢いのまま、中学も?

中学は引きこもりの時代でしたね…。

ーえっ…なんでまた急に。

うちの中学って、いろんな小学校から生徒が集まってくるんですよ。他の小学校のキャラ強めの子たちに圧倒されて、自分の陰キャ感たるや…って思ってしまって。一気に目立たないキャラになりました。休み時間は一人で図書館に行って、本読んでました。

ーその頃から内弁慶だったんですね。図書館で本を読む以外は何を?

部活に打ち込んでました。卓球部だったんですけど、真面目なので1年365日のうち360日くらいは練習してました。結果的に郡で3位になって県大会まで行きました。学業の方は中ぐらいだったんですけど、勉強ができる先輩を好きになって、その人と同じ高校に行くためにめちゃ勉強するようになりました。それからは成績良かったです。あと、通信簿に「人が見ていなくても努力できる人です」って書いてもらったことがあって。それで自分の良さを自覚したというか。人が見ていないところでも、ちゃんとやって生きていこうって思うようになりましたね。

ー良い先生ですね。高校はどうでしたか?

高校…あんまり思い出ないんだよな…。第一志望の高校に受かったので、完全に気が緩んで適当にやっていました。あっ!それでまた成績が全体の中ぐらいになってしまったんですけど、早稲田のオープンキャンパスに行って、女の子が着ぐるみ着て暴れてたり、拡声器で叫んでたり、そういうのを見て「この大学に行きたい!」って思ったんですよ。そこからは本気で勉強しましたね。

ーそれで早稲田に進学したんですね。大学はどうでしたか?

飲みまくってましたね、酒を。でも真面目でしたよ。サークルで新歓の責任者になったんですが、新歓とB’zのライブと日程が重なってしまったんですよ。それで私、B’zのチケットを売っ払って新歓を優先したんですよ!すごくないですか?ちゃんとやる人間なんです、私。まぁ、ライブに行けなかったことは一生後悔すると思いますけど。

とにかく仕事量が多かった

ーB’zに命賭けてますもんね…。でも「真面目」って社会に出ると通用しなくないですか?

就活の時点でそれは感じましたね…。採用人数の多い大手企業ならどこでも受かると思って余裕こいてたんですけど、ある金融機関の最終面接がめちゃくちゃ圧迫面接で「女の子なのに総合職で働けんのぉ?」みたいなこと言われてブチギレて帰ってきちゃって。家で膝を抱えて「もう…私…働くの無理なのかな…」って悩みました。

ー気が強いのか、弱いのか、よく分からないです。

その出来事をきっかけに金融機関に苦手意識を持ってしまったので、そこからはメーカーも受けるようになりました。たまたま行った化粧品メーカーの説明会がすごく良くて、最終的にその会社に新卒として入社したという感じです。

ー化粧品メーカーでのお仕事はどうでしたか?

最初はカタログ担当だったんですけど、とにかく仕事量が多いんですよ。関係部署が多いので、いろんな人に根回しする必要もあって。カタログって1号ずつではなく、6号分とかを一気に制作するので、少し気を抜くと自分の現在地を見失うくらい、多くの業務が同時並行で進んでましたね。

ー真面目なひろのさんにとって「根回し」は大変だったのでは?

そうですね、そこは社会人になってショックを受けたというか、一番苦労したところですね…。自分の性格的に根回しは性に合わなくて。社内の序列を無視して「直接言えばいいじゃん!」とか思ってやってたので、周囲の人たちからは「やべぇやつ」って思われてたと思います。

自分の都合のために妥協しない

ーやっぱり「やべぇやつ」だったんですね。他にもやべぇことしましたか?

仕事量が多かったとはいえ、やっぱり慣れてくるんですよね。それである時「先輩たちと同じ量の仕事をしてても、一生、追い越せなくない?」って思ったんですよ。それで上長に「もっと仕事を増やして下さい!」って言い続けて、自分の仕事を増やしてもらってました。仕事って結局、何が一番成果出るか分からないじゃないですか?だからとにかくいろんな仕事を同時にやる必要があると思っていて。そうすると常に自分の現在地を確認して、仕事を整理しながら進める必要があるので、いわゆるマルチタスク能力は身に付いたと思います。

ーひろのさんの仕事のこだわりって何ですか?

自分の都合のために妥協しないことですね。仕事って常に予算やスケジュールっていう制約があると思うんですけど、そういうのを言い訳にして妥協したくないんです。落ちそうなボールがあったとき、どんな状況でも自分から拾いに行きたくて。テンパってるときって、それ以上に自分の仕事が増えるの嫌だと思うんですけど、そういう「自分の都合」を判断基準にしたくないんですよ。常に「成果が出るか」を判断基準にしたい。あと、何て言うか、大変な方を選んだ方が楽しいじゃないですか。私はこの会社のビジョンが好きで入社しているので、もちろん最終的に会社を大きくしたいっていう思いも強いんですが、同時に、楽しく面白い仕事がしたいと思っていて。変化がないとつまらないじゃないですか?変化を起こしたいんですよ。

ー変化を好む人は本当に貴重です。逆に苦手なこと、嫌いなことは?

形骸化している事柄ですね。最近、私が動画広告も担当することになって、それはめっちゃ楽しいんですけど、動画広告って誰でも分かるようなことでも小さい文字でいちいち注釈入れて、考査通さないといけなくて「そんなの誰が読むんだよ??意味あんのか??」って。そういうのは超面倒です。

ー世の中、無駄なルールが多いですよね。いつもそれにキレてるんですか?

そんなにキレてます?あー、でも「任せてもらえていない」「信頼されていない」って感じた時はキレますね。あとは誰かが「言ったことをやっていないとき」、有言不実行のときはキレます。

ーひろのさんって「信頼」を大事にしてますよね。

はい。でもそれって結局、自分がコミュニケーション下手なんだと思います。自分一人で色々と考えて物事を進めていくのは好きだし、得意だと思ってるんですけど、それを人に共有したり、協力して進めるみたいなのは苦手なので、相手からの信頼を気にしちゃうんだと思います。

自分の中の正義感を貫きたい

ー協力するの得意じゃないですか!自分自身の性格をどう分析していますか?

主体性と責任感はあると思います!真面目なので。ただ、協調性はないです。だって私、人と一緒に一泊旅行もできないんですよ?あ〜、でも一泊はギリ行けるかな…いやギリアウトだ…。例えば、旅先で私が「どこ行く?」って聞いた時に「どうするぅ?」って返されたらもうキレて帰りたくなっちゃいます。私自身が主体性があるからと言って、自分が相手をコントロールできてラッキーとは思わないんですよ。相手にも主体性を持ってほしいんですよ。

ーへぇ…お互いに主体性が強かったら衝突しませんか?

むしろぶつかりたいのかもしれないです。やっぱり変化があるじゃないですか。自分一人で考えて行動するよりも変化がある。なんかリモートワークしてる時に私も副業でライターとかできるじゃんって思ったことが一瞬あったんですが、結局それって私のやりたいことじゃないんですよね。一つのことに向かって色んな人たちが集まって、意見をぶつけ合いながら作り上げていくみたいな。そういうのが好きなんですよ。私、祭り好きなんですよ。

ー働く醍醐味ですよね。

はい。だからこそ信頼が大切なんですよ。お互いの信頼のないぶつかり合いってただのケンカじゃないですか。そうじゃなくて、信頼し合って意見を出したい。議論をしながら仕事を進めていきたいんです。議論して自分が負けちゃうことも全然あるんですけど、それも好きなんですよね。相手の意見に自分が納得できる瞬間が。

ーなんでそんなに一生懸命に働くんですか?やる気の源泉は?

えっ?それは…あの…B’zに…B’zになりたいからですよ…。

ーB'zになりたい…なるほど…もう少し具体的に教えていただけますか?

自分が「カッコいい」と思える人間になりたいんです。例えば、KPIとして数値化はされてないけど大切な仕事ってあるじゃないですか。そういうことにもしっかり取り組みたいんですよ。誰も見ていないかもしれないけど、自分の中の正義感を貫きたいというか。

仕事の成果がデータで見える

ー人が見ていなくても掃除していたあの頃から変わっていない。

実は前職の時って、自分の仕事をやったら終わりみたいな考え方だったんですよ。例えば、自分が広告を作って売上が伸びたとしても商品が良かったんじゃないかとか考えちゃって。自分の評価を素直に喜べなかったんですよ。でも、うちの会社って自分の仕事の成果がデータとして可視化されるので、成果が出るならもっと頑張ろうって思えるんですよね。あと、うちの会社特有の文化かもしれないんですが「根回し」みたいなことが皆無なので、社内の人の言っていることの「裏」を読むことがなくなって、何を言われても事実だけを受け止められるようになりました。

ー過去を振り返ったりすることもあるんですか?

私、日記書いてるんですよ。小学校1年生の時から毎日。30年間くらいですね。過去のものは全部実家に保管してあります。仕事でミスをしてしまった日とかは「死にたい」とか書いてます。

ーB’zになるまで死なないで下さい。マーケティング本部ってどんな部署ですか?

めちゃめちゃデータを見る部署ですね。感性に頼らないというか、とにかくデータに基づいて意思決定をしていると思います。

ーどんな人だとチームに合いますか?

それはやっぱり主体性ですね。「自分がこの企画を成功させよう!」っていう思いで進めてくれる人ですね。逆にダメなのは無力感を出してしまう人ですかね。「できないです」「わからないです」と安易に諦めてしまう人は難しいと思っています。

ー主体性がある人って、なんで主体性があるんですかね?

ん〜、責任感があるっていうか、お金をもらっている以上、何かしら成果を出さないといけないって分かっていれば、主体性を持って動かざるを得ないと思います。

ー逆に諦めちゃう人はなぜでしょうか。

守りに入っているんじゃないでしょうか。現状を変えることを好まないというか、そもそも変える必要がないと思っているんだと思います。逆に言うと、変化したことでの成功体験がないのかなぁ…。

自分から動くことで成果が出る

ーひろのさんがうちに入社してから変わったことってありますか?

めちゃめちゃありますよ。例えば、自分のチームメンバーをあんまりサポートし過ぎないとか。私がメンバーを手取り足取りサポートして出た成果って、実際、メンバーの実力によるものではないじゃないですか。それだと本人が楽しくないというか「自分で成果を出した経験」が必要だと思うんですよね。私自身、以前は自分のことを会社の歯車に過ぎないと思っていたので、上司のサポートが欲しいし、重要なことは決めてほしいし、仕事の進め方も教えてほしいって思ってて、そこに疑問を一切持っていなかったんですよ。でもうちの会社に入って自分で成果を出せるようになってからは「こっちの方が全然楽しいじゃん!」って思えるようになったんです。なので、メンバーにも自分で成果を出す楽しさを味わってほしいんです。

ー素晴らしい考えですね。

…あれ?…ちょっと待てよ…?今のちょっと綺麗事を言い過ぎたかもしれないです。実際、自分の仕事がクソほど増えてて、メンバーに任せないと回らないっていう部分はありますね。あれもやりたい!これもやりたい!って次々とボールを拾っていったら、本当にとんでもない量になっちゃったんですよ。

ー正直者ですね。他にも変わったことってあるんですか?

これが一番大きな変化かもしれませんか、他人に対して「変わってほしい」って思わなくなりました。昔と違って、他人に文句を言ってる暇があるなら自分で動こうって思えるようになりました。なぜかと言うと、ここが一番重要なんですけど、うちの会社ってそれだけ裁量というか動かせることが多いから、自分から動くことで絶対に成果って出るんですよ。やっぱり自分で仕事を進められるって楽しいじゃないですか。それを楽しいって思えない人は楽しいって思えるまでちゃんと働いたほうがいいよって思います。なので今、自分の実力を出し切れていないと感じている人は、うちの会社なら存分に自分の実力を試せるよって伝えたいです。っていうか、私、陰キャのくせにこんなに堂々と偉そうなこと言ってて大丈夫ですか?なんか急に恥ずかしくなってきました…。

ーもちろん大丈夫です!ありがとうございました!

ありがとうございました!

自分の身を守りたいという人間の本能から来るものなのか、安定を求めて変化を好まない人って多いんですよね。だからこそ、ひろのさんのような変化を好む人、建設的な議論を厭わない一部の人間がより多くの機会を手にして、その結果として「安定」を築いていく様は皮肉な現実なのかもしれません。「攻撃は最大の防御」とはよく言ったもので、通勤の煩わしさや、人間関係の構築、些細なプレッシャーから逃れるために、安全な場所に隠れて仕事をして徐々に安定を失っていくのか、自ら戦いに出て安定を勝ち取るのか、リモートワークの時代だからこそ、改めて考えてみたいものです。

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