若山富三郎の殺陣にただただ驚いた少年時代「魔界転生」(1981)
島原の乱で殺された天草四郎時貞が悪魔の力で蘇り、徳川幕府への復讐を果たそうとする。
そして同じく無念の思いで死んでいった者たちを蘇らせていく。
主演の天草四郎時貞に沢田研二。
柳生十兵衛に千葉真一。
監督:深作欣二
脚本:野上龍雄 / 石川孝人 / 深作欣二
原作:山田風太郎
制作:角川春樹
出演:沢田研二 / 千葉真一 / 真田広之 / 緒形拳 / 若山富三郎 他
公開:1981年6月6日
公式の予告編もあるのですが、こちらがうまく編集されていて、ワクワク感が半端なくあふれる予告編だったので使いました。
蘇る魔界衆は、宮本武蔵に緒方拳、細川ガラシャに佳那晃子、宝蔵院胤舜に宝田日出男、伊賀の霧丸に真田広之、そして柳生但馬守宗矩に若山富三郎。
もう、前半は天草四郎がつぎつぎと死者たちを蘇らせるのですが、今見るとそのなんとも言えないB級なおどろおどろしさが、当時ホラー好きだった少年のワタシにはワクワクでしかなかったことを思い出します。
そんな少年時代の頃に見たときに一番記憶に残っているのが、ホラー感ではなく、沢田研二でもなく、JACのアクションでもなく・・・
若山富三郎の殺陣の速さと巧さ。
千葉真一さんはJACなので当然ですが、じつは若山さんは千葉さんの殺陣の師匠だったそうです。
終盤の江戸城が紅蓮の炎に包まれる中での対決シーンは、特撮合成にせず実際のセットを燃やして撮り、時代劇屈指のシーンとなっています。その中で戦う千葉さんと若山さんの対決シーンは必見です。
それから何年かおきに繰り返し再見しています。
日々の生活でストレスが溜まった時に見ると無性に見たくなって、見終わったときはなんかスッキリして「よし、明日もがんばろ!」と思わせてくれる、私の中ではかなり上位にランクする作品です。
原作とはだいぶ異なっていますが、時代劇、オカルト、アクション、すべてが詰まった「これぞ深作欣二!」と言わんばかりの名作です。
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