Jumping Popping GALAXY(My Playlist 06【EX】)
My Playlistシリーズ、第6回目となる今回はEXtra仕様でお届けしたいと思う。いつもはMyPlaylistで紹介する楽曲の歌詞からタイトルを取っているが、EXtraではいつもの記事と同様にオリジナルのタイトルをつけている。そういうことだ。
さて、そんなわけで今回ご紹介するのは我らがバーチャルアイドル、ときのそらちゃんの『スタースタースタート』!2024年3月6日に発売されたばかりのNewミニアルバム『STAR STAR☆T』のリード曲だ。今回満を持してそらちゃんの楽曲を紹介するのは、先に書いたミニアルバム感想記事の補遺をしたいということと…そらちゃんが6周年でこのシリーズが6回目だから!正直狙っていました。
何より、推しが100万再生目指してるって言ったら…応援しないわけにはいかんなぁ!
『スタースタースタート』はMVも公開されている。サムネは『太陽系デスコ』を彷彿とさせ、ダンスも『太陽系デスコ』や『エイリアンエイリアン』、『ダンスロボットダンス』を思わせるものとなっている。個人的にはサビの懐かしさを感じるダンスやラスサビ前のCメロにおけるあの演出の再現が好き。後、やっぱり3Dで動くそらちゃんは超かわいい(重要)!
さて曲の紹介をしていくと、まず何と言ってもこの曲は……ときのそら専用曲と言って良いほどキーが高い!最高音はときのそら史上最高のhihi D!これでも当初のキーが低かったのでさらに2個上げてもらったそうな。やっぱりときのそらはボカロなのか…?私は声楽に関してまったくの素人だが、hihiDのキーを無理なく、しかも詞として自然に歌いながら出せる人というのはそう多くはいないのではないだろうか。
そんなときのそら史上最高音域も大きなポイントであるが、ただ高いだけではなくナユタン星人さんの楽曲特有のテンションに負けない、パワフルな高音であるというのも本楽曲の魅力の1つだ。Aメロのこぶしを効かせたような歌い方は力強くも心地良さがあり、ラスサビの高音で転調するにも関わらずキーも力強さも落ちないのがそらちゃんの凄いところ。そらちゃんの高音域の楽曲全てに言えるが、彼女の高音域はどこか優しいのだ。スッと耳に入ってくる感じ。だから私はときのそらの創る音楽が好きなのかもしれない。
そして前述したように作詞作曲を務めているのはかの有名なボカロP、ナユタン星人さん!そらちゃんとナユタン星人さんの繋がりといえば、やはり2018年7月に投稿された『太陽系デスコ』だろう。当時のバーチャルYoutuberにおけるMMD技術の粋とそらちゃんのこれまでを詰め込んだこのMVこそ、そらちゃん初の投稿動画であり、今や600万再生というそらちゃんのボカロカバー曲では指折りの再生回数を誇っている名カバーである。その後もそらちゃん単体の歌ってみた動画では屈指の再生回数を誇る『エイリアンエイリアン』やMVのダンスが絶妙に可愛い『ダンスロボットダンス』(ニコニコの旧チャンネルには現存する)、心地良い高音と近未来的な歌詞がマッチし、個人的に『エイリアンエイリアン』と同じくらい好きな『彗星ハネムーン』など、彼女のこれまでの歩みのなかでナユタン星人さんのカバー曲は大きな光を放っていた。そして今回、そらちゃんの長年の夢であったナユタン星人さんによる楽曲提供がついに『スタースタースタート』で果たされた。
本楽曲でも中毒性のあるメロディーとSF味のある歌詞が生み出すナユタン星人節は健在。そのなかにも先に紹介した4曲に対するリスペクトがしっかりと感じられて、ときのそらの集大成としてだけではなく、ナユタン星人さんとしての一種の集大成としてもこの『スタースタースタート』を楽しむことが出来るだろう。ナユタン星人ファン、ボカロファンにこそオススメの1曲だ。
ここからは私なりの歌詞の解釈について述べていこうと思う。SF味の強い歌詞にもそらちゃんへのリスペクトが溢れている…と思うが、多くのボカロ曲と同様にナユタン星人さんの曲は無限に解釈することが出来る。まぁこれはそらちゃんを知っている人なら皆思い付くであろう解釈の1つだ。
1番では「ときのそら」が誕生して活動を始めてあなた(=そらとも)と出会うまでを描いている。私たちの宇宙は大爆発から始まった。ではこの曲で言うビッグバンとは何か。私は2017年後半のバーチャルYoutuberの登場とブームの到来であると考える。キズナアイちゃんから始まり、いわゆる四天王の登場と共に訪れたバーチャルYoutuberブーム。そんななかで生まれた明けの星こそ、今や我らがバーチャルアイドルである「ときのそら」だ。(スタースター)スタートした星は星を見守る者や同じ空に輝く数多の星との出会うことでより大きく、より輝きを増していった。そして活動を続けるうちにもっと高みを目指して「めっちゃ飛んじゃいたいっ!」気持ちになったのではないだろうか。
続く1番のサビ前半は「あなた」に対しての歌詞。この辺はCメロと共通するものがあるので後述。サビ後半はまだ見ぬ人々に対しての歌詞だと考える。活動当初からあるもっともっと多くの人と繋がりたいというこの願いは、今のそらちゃんにも変わらず感じている。サビ終盤の合いの手は『太陽系デスコ』を思い出させてくれる。地球くらいに膨らんでいる「愛」の対象はこれまでの歌詞からするとあなたと考えることが出来るが、ここはその後の歌詞を考えると、あなたからそらちゃんに対する「愛」とも解釈出来るのが面白いところだ。このサビや後のラスサビで登場する「第三の惑星」は単純に考えると太陽系第三惑星「地球」を指しており、すなわち愛は地球ほどの大きさじゃないとを収まらないと言うことだと思うが、この辺はまだ考察の余地があるかと。歌詞の「みてる? きーてる?」という部分はいつもの配信、いや、そらちゃんの黎明期から続く「見えてる?聞こえてる?」のフレーズを思わせて好きだし、ダンスは『ダンスロボットダンス』味があって好き。
1番と2番の間のブリッジは『彗星ハネムーン』を彷彿とさせて好き。廻る思考や想いを思わせる歌詞は( ˘•ω•˘ )な表情が浮かんでくるようだ。
2番では「我らの星の活動は わりと続いてムムムムム!」とあるように、本人が当初思っていたより「わりと」長く活動が続いていき、予想を越えるくらいにバーチャルYoutuberの世界が大きくなったことが分かる。長く続けているからこそ「ムムムムム!」と悩むこともあるだろうが、悩みや困難を越えて「めっちゃ飛んじゃったっ!」から、飛び続けてくれたからこそ今のそらちゃんや今日までの、そしてこれから出会うであろうそらともがいる。この後のCメロにも通じるが、歌詞にされると感慨深いものがある。
Cメロでまたも出てくる「超新星」という単語。超新星とは星の終わりの大爆発。つまり、活動の終わりだ。活動初期や悩んでいたと聞き及ぶ時期に、もしかしたら活動を終えていた違った未来があったかもしれない。けれど、あなたがいたから「今日まで続いた」。本当にありがたい話だ。
ラスサビの転調でも彼女自身の光は衰えることなくなお一層輝き続ける。1番サビにも登場した「一等星」、それはきっと、そらちゃん自身に他ならない。少なくとも私にとっての燦然と輝く一等星はときのそらを除いて他にない。6周年を迎えたそらちゃんはまたここから新しいスタートを切り、そらちゃんとそらともの2つの愛はやがて第三の惑星を越えて、まだ見ぬ果てない宇宙に向かっていくことだろう。だってこの愛が地球規模で収まるわけないじゃん。
…などとここまで好き勝手書いてきたが、4月6日のライブでまた印象が深くなるかもしれないし、あるいは変わるかもしれない。4年ぶりの渋谷で再び愛を焦がす大爆発はどんな景色を見せてくれるのだろうか。今から待ちきれない……!
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