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『現実(リアル)』と『仮想(バーチャル)』、そして心を繋げるアルバム ―ときのそら 2ndアルバム『ON STAGE!』感想―

2020年10月21日、我らがバーチャルアイドル「ときのそら」の2ndアルバム『ON STAGE!』がリリースされた。後れ馳せながら、アルバムの感想を記していこうと思う。ここ最近は絵ばっかり描いていて、まともに文を書いていなかったので、あまり上手く表現できないかもしれない(元々語彙力はないが)。


1,「Step and Go!!」

リード曲の「Step and Go!!」は、リズミカルで手拍子したくなるエールソングだ。まるで快晴の青空を吹き抜ける風のような、爽やかな気分になれる曲となっている。(๑╹ᆺ╹)ステッペンゴー
『時代のせいにしたってつまらないよ』、『誰かのせいにしてもつまらないよ』など、(そらちゃんも述べていたが)歌詞に非常に共感するものがある。
優しくて、力強いそらちゃんの歌声と深い歌詞が、勇気を出したいときや何かにつまずいたときに、心にそっと寄り添い、一歩踏み出す力になるだろう。
「Step and Go!!」の名の通り、これまで走ってきたそらちゃんならではの曲となっている。

MVもおすすめ!振り付けが可愛いんだ…

2,「Chu-Chu-Lu」

2曲目の「Chu-Chu-Lu」は甘酸っぱいラブソングだ。キュートな歌詞が癖になる。
私の考えになるが、恋心を描くラブソング曲では歌い手の表現力が試されると思う。では、そらちゃんはどうかというと、彼女は1stアルバム『Dreaming!』収録の名曲「好き、泣いちゃそうだ」や、ミニアルバム『My Loving』の「サヨナラブロッサム」において既に高い表現力を披露していた。が、今年の6月28日のニコニコ生放送で歌った「愛言葉Ⅲ」にて、表現力が次元を越えて跳ね上がっていることを実感した。思い入れのある曲なので感傷に浸っていたのかもしれないが、その時確かに「歌が上手い」を越えた「singerの領域」に到達した、魂震える表現力を見た。
そんなわけでこの曲でも、端々からそらちゃんの高い表現力の高さが伺える。心地よく優しいメロディーラインも実にいい。ちなみにこの曲を最初に聴いたとき、映画のエンドロールが浮かんだ。

3,「リア/リモシンパサイザー」

3曲目の「リア/リモシンパサイザー」は昔懐かしい昭和の歌謡曲風でありながら、現代を感じさせる歌詞が特徴的だ。躍動感のあるリズムでライブが盛り上がりそう!サビでの声の伸びも素晴らしい。
シンパとは同調を表す語であるが、この曲は今と昔、リアル(現実)とリモート(バーチャル)を同調させ、繋げるような曲だと言えるかもしれない。
この曲と次の曲は本アルバムのカッコいい曲枠に入ると思う。

4,「ブルーベリームーン」

カッコいい曲枠2曲目の「ブルーベリームーン」はラップ調の曲だ。ロックなテイストでカッコよく、そらちゃんが好きなボカロの要素も感じられる。サビ前の台詞が実にいい。オリジナル曲でカッコいい曲なら「IMAGE sources」がよく挙げられるが、この曲はまた違った顔を見せてくれる。バーチャルアイドルとしての良いギャップを感じさせてくれる曲だ。そラップいいなぁ…

11月23日にMVも公開された。カッコいい曲がさらにカッコよく…!MVの色彩もとても鮮やかで美しいものになっている。

5,「空祭り」

5曲目の「空祭り」も、今までのそらちゃんとの良いギャップを感じる曲である。この曲はスルメ曲で、今のところずっと聴いている気がする。細かいことは忘れて明るくノリノリになれる曲で、ライブで大盛り上がり間違いなし!!合いの手が非常に楽しみである。法被の準備がいるかな?₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾
そらちゃんらしからぬ『ガチで』というフレーズがあると思えば、『転べばまた起きりゃいい』『トラブルこそ面白がってみろ』などちゃんと応援するフレーズがあり、色んなそらちゃんを感じる曲になっている。
なお、合いの手にはカバーとビクターの方々以外に、同じホロライブ所属でそらとものさくらみこちゃんが参加している。

6,「ぐるぐる・ラブストーリー」


「ぐるぐる・ラブストーリー」は先に行われたSorAZのライブ『刹那的クロニクル』にてフルバージョンがお披露目され、すでに先行配信している曲だ。『刹那的クロニクル』の際のダンスは即興混じりのものだったらしいが、実にかわいらしかった。
この曲は息つく暇のないアップテンポとポップな歌詞が特徴の、王道なアイドルソングである。とにかくかわいい!かわいいの権化!公開しているMVもぜひ見て欲しい!


そらちゃんも言っていたように、歌うには中々難易度の高い曲であるだろうが、それを歌えてしまうのはやはり彼女の積み重ねの賜物か。

7,「マイオドレ!舞舞タイム」

ここからはボーナストラック!「マイオドレ!舞舞タイム」はアーケードゲーム『maimai』とのタイアップであり、先ほど述べたさくらみこちゃんとのデュエット曲だ。
同じキノシタさんの楽曲である、そらちゃんの1stアルバム『Dreaming!』収録の「Dream☆Story」とみこちのオリジナル曲「マイネームイズエリート☆」をMIXしたような曲だ。そらみこでのコーラスが堪らない!私は日は浅いながらも35Pでもあるので、みこちがそらちゃんとデュエットしている事に感慨深いものがある。

そういえば、次のライブでは本アルバムの曲も歌われるらしい。ということは……!

8,「青空のシンフォニー」

この曲の原型はそらちゃんの配信内で誕生した、そらちゃん自身が即興で作詞作曲した「七色のメロディー」という曲である。アーカイブは今のところ戻っていないが、そらともさん編曲のものがいくらか挙がっている(路地裏ロジックさんのものがおすすめ)。元々素晴らしい完成度であった曲を、そらちゃんが再び作詞し、プロの作曲家さん達と共にリメイクしたのがこの「青空のシンフォニー」である。去る5月15日に行われたそらちゃんの誕生日記念に配信された曲であるが、今回アルバムに改めて収録された(そらちゃんによる裏話はこちら)。
この曲が他のオリジナル曲やsoraSongと異なるのは、そらちゃん自身が作詞・作曲した、そらともの為の曲であるということだ。そらちゃんの想いが紡がれた歌詞は重みが違う。その歌詞も、「七色のメロディー」とは大きな違いがある。元の歌詞を取り入れながらも、青一色の埼玉スーパーアリーナVeats Sibuya、かつてそらちゃんのTwitterにて行われていた「くもはれ」(分かりやすいまとめはこちら!)など、これまでの歩みや想い、未来への約束が曲の中にちりばめられている。しかし、根幹となるところは変わらない。今のそらちゃんと同じだ。より強く前に進んで行くけれど、その優しさはあの頃と変わらない。「誰かを支えたい、応援したい」…その優しさと強さがこの曲から伝わってくる。落ち込んだ時、前に進みたい時に、勇気と元気をくれる曲だ。
「七色のメロディー」が作られた頃はホロライブはまだなく、夢までは果てない道のりだった。それから3年を経て、虹色の旋律はいくつもの光を重ねながら、夢を描くシンフォニーへと進化した。彼女がこれまで歩いてきた道を感じながら2曲を聴き比べてみると、また違った発見があるかもしれない。

終わりに

今回のアルバムは(そらちゃんも言っていたが)、どの曲もライブで盛り上がること間違いなし!な曲ばかりだ。様々なジャンルを楽しむことが出来る、1粒で8つ美味しいアルバムだ(毎回そうであるが)。全曲歌ってくれるという、2ndワンマンライブが楽しみである。2ndライブは巷を騒がせる流行り病の影響でオンラインでのライブとは相成ったが、配信でのバーチャルライブや先の『刹那的クロニクル』のように、オンラインならではの演出があることだろう。
2ndワンマンライブやホロライブ全体での2ndフェスが控え、ますます躍動していくそらちゃんとホロライブ。私のやることは変わらない。「信じて応援する」だけだ。

まずは11月29日に行われる、2ndワンマンライブ『パラレルタイム』を楽しんでいこう!!まだそらちゃんを知らない方も、是非参加してみてはいかがだろうか。きっと後悔なんてしない、と1stワンマンライブがきっかけでnoteと絵を描きはじめた私が保証しよう。


継続は力なりというけれど、書かないと全然だめですね…。

ここまでお読み頂きありがとうございました!
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