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LinkedInのプロフィールを整えたら、ちょっといいことがあった話

TwitterにInstagram、そしてこのnoteが、今の私にとってのSNS空間だ。長男出産後から渡米中は、Facebookがメインだったのだけど、フリーランスとなった今、あえて不特定多数の人と繋がれることを優先していたら、こうなった。(Facebookは特に親しい友人知人とのやりとりメインで、細々と続けているけれど。もともと気心知れた人が多いつながりなので、このくらいでも特に問題はなし。)

それとは別に、仕事上の必要に迫られてアカウントを作ったSNSが、LinkedIn だ。周りでは使っている人をほとんど見かけず、私自身全く興味がなかったものの、リサーチャーの仕事をする上で必要と判断し、1年半くらい前にアカウントを作った。

技術リサーチの仕事において、特に若いベンチャー企業がターゲットの場合、技術情報の取得に苦労することがよくある。公開特許は見つからず、企業サイトもシンプルで…となったときに、よく使う方法がLinkedInからの調査だ。企業のページはもちろん、CEOやCTO (chief technology officer)、CSO (chief science officer)を調べると、そこから芋づる式に情報が出てくることがある。ビジネスに関する情報を集める上で、LinkedInというSNSは、かなり使えるのである。

そんな理由から、とりあえず最低限の情報だけ登録し、ほぼ中身のないプロフィールだった私のLinkedInアカウントだが、日々仕事でたくさんのプロフィールや経歴を見るうちに、自分のも整えておこうと思い立ったのが、アカウントを持って半年後くらい。見様見真似でまず日本語版を作成し、英語の勉強も兼ねて!と英語版も作った。

今にして思えば、自分の学歴・職歴を英語でかんたんにまとめることができたというのも、LinkedInを使ってみてよかったことのひとつかもしれない。今までどこにもまとめていなかった、これまでの企業でのポジションを英語でも記載し(過去の名刺を1枚ずつ保存していてよかった!)、職務内容に関する英語も調べつつまとめたので、今後仮にCV(英文履歴書)を書く必要が生じたときに役立つだろう。


さて、プロフィールをまとめたものの、今の仕事内容上(基本的に機密情報を扱う黒子的業務)、特に投稿できることはない。唯一、仕事内容に関するインタビュー記事のみ、公開情報だからOKと載せただけの状態で、放置していたアカウント。時々、明らかに不特定多数に送られているだろうとわかるメッセージが来る以外は、何も発生しない静かなアカウントだったのだが、つい先週、ちょっとした嬉しいコンタクトがあった。


まさかのポジション紹介メッセージをもらったのである。しかも、夫の留学帯同のため、苦渋の決断をして去った製薬業界、それも相当なメジャーどころである。なんなら、私が在籍していた企業の競合他社として常に意識していた大手で、企画戦略部門にいたときには、同業他社との協業というフレームワークの中で、一緒に仕事をした経験もある、個人的によく知る企業だった。

結果としては、そもそも提示されたポジションと私の専門性がマッチしなかったのだが(それ以外にも、地理的条件や、現在の私の希望勤務体制とはマッチしないだろうという予想もあり)、見つけてもらい、声をかけてもらえたということが純粋に嬉しかった。なので、これは全面的に嬉しい案件なのである。

フリーで仕事をしていて、将来的にはまたどこかの組織で働きたいと思っている私にとって、”企業の目に留まる”ということは、とても重要だ。そのことは理解していたつもりだったけれど、スキルも専門性も特殊(というか狭く深い系)な私にとっては、そこまで意味がないものだろうと心のどこかで思っていたのも事実。人事とか広報とか、汎用性の高いキャリアの人であれば、SNSを通じて発信していくことは有用だろうけれど、自分のようなタイプの場合、プロ(エージェント)の力を借りて、ピンポイントで攻めていく方が圧倒的に有利だと思っていた。

実際のところ、私のこの考え方は間違っていないかもしれないけれど、私のようなタイプであっても、LinkedInが ”企業の目に留まる" ひとつの方法であることがはっきりした。私がやったことといえば、プロフィールを整えただけで後は放置。それでも目に留めて興味を持ってくれる人がいたことによって、LinkedInというSNSに対する向き合い方がちょっと変わりそうだ。

前述の通り、仕事内容を投稿することは基本的にはできないけれど、プロフィールをこまめに更新したり、関連する分野の人とつながったり、制限があるなりに活用していけるかもしれない。

以前、↓の記事で書いたが、このnoteでも、目に留まり声をかけてもらうという経験をしている。こちらもやったことといえば、不定期に、でもコツコツと投稿を続けただけ。

どこかで誰かが見てくれているかもしれない。

そんな誰かの視線を時々感じながら、(でも意識はしすぎないように気をつけつつ)、私を構成するひとつの要素として、LinkedInを含めたSNSと良いお付き合いができたらいいなと思う。


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