見出し画像

積み上げるだけじゃないコツコツで40代を生きる

コツコツとなにかをやり続けることが本当に苦手だ、と思っていた。中学受験は(30年前の地方都市だからもあるけど)小6から思いきって始めた短期決戦型だし、大学受験も最後に帳尻合わせて乗り切った感が否めない。資格試験の勉強も直前追い込みで、まさにお尻に火がついてなんとかするというタイプ。

大人になってからは、社会人の自己研鑽といえば!な英語に取り組み続けたものの、1回でも全部終わらせたテキストは2冊だけ、あとは手つかずか途中で挫折状態の本が定期的にリサイクルに出され、でも懲りずに新しい本が投入され…の繰り返し。英会話教室も3回くらい通ったけど、やる気があるのは最初だけ。予習復習が要なのに、とりあえず行ってその場でなんとかするスタイルを貫き通してしまった。アメリカ生活で一念発起!と思ったけど、下手でもほめてくれる環境に甘え、ここでもその場しのぎで2年をやりきってしまった。

あまりにも中途半端な自分に嫌気がさし、1年半ほど前、目標目指して日々進捗報告&交流するグループを友人と作り、自分にプレッシャーをかけつつ英語に真剣に取り組むことにした。そこで定期的にふり返りをする習慣ができたとき、ふと気づいたのだ。

「中身や量はどうあれ、1年間ずっと英語の勉強をつづけてるじゃん」

相変わらずテキストを1冊やりきれないうちに他の教材に目がいくし、オンライン英会話はトライアルのみで結局継続してないし、単語アプリの進み方も亀の歩みだ。でも、続いている。

試しにTOEICを受けてみたら、渡米前(日本の企業の研究企画系で海外とも仕事をしていたし社内英語研修も受けていた頃)と比べて、スコアが大幅に上がっていた。会社員時代、「絶対ムリ!」と思っていた900もわりと手が届きそうなところまできていて、正直ものすごく驚いた。

そこで私は自分の大いなる勘違いに気づいたのだ。”コツコツ学ぶ”という概念は、”これと決めたものをやりきったら次のステップに進む”みたいな、積み重ね型しか頭になかった。でも、”学べるものならいつ何をやってもいい(ただし続ける)”という発散型でも、続けるという点ではコツコツに変わりないじゃないか!

発散型のコスパは悪い。私自身が身を持って感じているので、決して人におすすめはしない。(英会話教室2社分のお金だけでもボーナス1回は吹っ飛ぶレベル…)でも、コスパのいいやり方ができないのなら、心のおもむくままに学んでみてもいいんじゃないかと思う。極めたいと思うものに向き合い続けるために、好きなことを好きなだけ、できることをやりたいだけ、やったらいい。

そう気づいた時に、ふと長男(小4)の姿が重なった。彼は、積み重ね型コツコツと発散型コツコツのどちらも発動するタイプで(どちらが発動するかは気まぐれで予測不可能)、色んなものに興味を持つけど、すぐ飽きたり、逆にずっとひとつのことばかりしたり、とにかく横で見ていて気になって仕方がない(のでなるべく見ない)。でも、「彼の好きなようにさせていたら、知らないうちに色々広がって重なっていくんだろうなぁ」と思えるようになったら、横で見ててもイライラしなくなったという二次効果!

私の場合は英語で実感をしたけれど、やりたいこと、好きなこと、あこがれていること、対象は何でもいい。なんなら、「いい女になる」くらいのざっくりした目標で、全然違う分野に(例えば、語学とフィットネスとか)にガンガン手をだしてもいいと思う(お金と時間が許す限りですが、もちろん)。

コツコツとひとつずつ階段を登っていくのが苦手な私は、そうやって下手な鉄砲を撃ちまくりながら、自分を豊かに、そして多彩にしていく道を選ぶ。そして、”かっこいい40代” を目指していくのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?