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学祭で「化学がすき!」を浴びてきた

すきなものを語る人がすき。
語られる「すき!」が私もすきなものだったりすると、なおよい。

そんな私のすきなもの。
たくさんあるけれど、教科で言えば「化学すき!」だ。
一瞬の迷いもなくこう答えるくらい、化学がすき。

だから、化学のそばで楽しそうにしている人を見ると、自然とワクワクしてしまう。
普通に生活をしていると、なかなかそんな機会もないけれど。

そんな中、子供が通う学校の学園祭に遊びに行った時、期せずして「化学がすき!」を目一杯浴びることができた。
これは、そんな幸せな10分のお話。


我が家の長男が通う学校は、関東にある中高一貫の男子校。
受験の合否が出揃った時、ここに通うと本人が決める理由の一つとなったくらい、敷地が広くて校舎が綺麗なところ。
だから部活動も活発なようで、科学系の部も、物理、化学、生物と一通り揃っている。

私も夫もバリバリの理系(二人ともベースは化学)なこと、一緒に連れて行った未就学児の次男でも楽しめそうと言うことで、科学系の部活はもれなく全部覗いてみた。
「面白かった?」と言う問いに対する結論から言うと、「全て面白かった!」という満足度だけれど、中でもやっぱり化学は格別だった。

実際にどんなことをしていたかというと、以下のような感じ。

  1. 参加型

    • スライムづくり

    • 人工イクラづくり

    • 柑橘の糖度測定

  2. 展示型

    • 部員のレポート展示

スライムづくりは洗濯糊とホウ砂 (Na2B4O7・10H2O)を使ったもの。
アメリカのサマースクールの定番イベントだったけれど、やっぱりどこのキッズもスライムに飛びつくよね、と改めて思う。
我が家の次男も、大喜びでまぜまぜして、持ち帰った後はプリンの空き容器に入れてぷにぷにと触ってはニヤニヤ。
(この後、徐々に水分が抜けて固くなっていく変化を見るところまでがお楽しみ。)

参考:


人工イクラは、アルギン酸ナトリウムの水溶液を塩化カルシウム水溶液中に入れると小さな丸い粒ができるという実験。
我が家のちびっ子が選んだのは水色の色素だったので、イクラには程遠い見た目だったけれど、本人は大満足。
(ただし、こちらは1番でカピっとなりました。小さいからね…)

参考:

柑橘系の糖度測定は、タイミングが合わずできなかったのですが、ビーカーに4−5種の柑橘が入っていて、糖度計を手にした部員が実演をしてくれていた模様。
普段、甘いとか酸っぱいとか、感覚で処理しているものを、数字で示してもらえるって面白いよね!と心の中で呟きながら教室を後に。

以上が来訪者が参加してできるイベント。
でも、私が一番「おぉぉぉ!」と思ったのは、規則正しく並んだ実験台の隅に置かれた部員たちのレポートだった。

・スポーツドリンクの選び方
・食品廃棄物について
・ペットボトル緑茶の比較
などなど、身近な興味を調べてみたんだな、と言うものから、
一つの反応に絞ってレポートしたものまで様々。

次男の参加型イベントを交代で見守る合間の時間で、特に気になったいくつかを読ませてもらったけれど、本当は全部じっくり読みたかった。
そのくらい面白かったのは、きっと、レポートを書いた本人たちの「化学がすき!」「化学って面白い!」が紙越しに伝わってきたから。

30年くらい前の私と同じように、理科の授業でワクワクしたり、学んだことで日々目にするものの見方が変わったり。
そんな体験を今彼らがしてるんだろうなぁと思うと、勝手に嬉しくなる。
滞在時間わずか10分くらいだったけれど(幼児連れの限界)、本当に楽しい10分間だった。

中高の6年間、学校生活の中でも自分の意思でやりたいことを選べる部活動。そこで化学を選んだ彼らに、ありとあらゆる化学の偉人、先人、神様たちの祝福が注がれますように!


#化学がすき

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