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今だからこそ、頭と心を動かし、記録に残すことを意識する。

2021年が始まって2週間ちょっと。今年、とにかく意識していることが3つある。

まずひとつめは、アンテナを広げること。次にアンテナに引っかかってきた興味関心にもう1歩踏み込んでみること。最後に、その出会いによって考えたり感じたりしたことを記録すること

ざっくり分けると、1つ目と2つ目はインプット、3つ目はアウトプットだ。なぜ、この3つを意識して行おうと思ったか。それは、ここ数年の行動をふり返って感じたことがベースにある。

2019年から2020年ごろの私は、2年限定の米国生活(夫の留学帯同)から、日本に戻って再就職するという人生の転換期真っ只中にあり(しかもそこに妊娠出産育児という予想外のおまけつき)、安定して働く環境を得ることに必死だった。だからこそ、やりたいことよりも、必要なスキルや専門性を高めることが1年の目標になっていた。読むものも聞くものに関しても、「好き」や「気になる」よりも、「必要」や「役立つ」を第一に選んでいた。

もちろん、こういったやり方は、その時に必要だったと思うし、実際に上がったスキルもある。わかりやすい例では、コツコツと英語の勉強を続けた結果、TOEICのスコアが、渡米前に比べて200近くアップした。嬉しいことに、仕事でも信頼を得ることができ、業務委託という形態ではあるものの、今のところは好きなときに好きなだけ働くことができ、家事育児ともうまくバランスを取れた状態だ。社員として組織に入り、大きなプロジェクトを責任もって回すような仕事に戻りたいという希望も大いにあるが、昨今の予測不可能な状況も含め、今年1年はまだこの働き方をしようと決めた。この先何があるかはわからないけれど、あと1年はここでキャリアを築くぞ!と思えるだけの、しっかりした足元を作れたと思う。

さて、ならば2021年はどうしよう? 来るべき未来に備え、また粛々とスキルを磨くこともひとつだろう。でも、ここ数年ずっとそんな過ごし方をしてきた結果、新しいインプットは仕事と生活の中で出会うものだけ。「そんな受け身でいいの?」と問う自分もいた。

自分ひとりの行動範囲で出会う情報なんて、たかが知れている。ましてや、仕事はオフィスではなくフルリモートの在宅ワークで、ちょっとした雑談もない。外出は自宅と保育園の往復がほとんどで、あとはスーパーやコンビニで買い物するくらい。大好きな本屋にも極力行かないようにしているので、ぶらぶらと本棚を眺めながら、新しい情報をキャッチする機会もほぼゼロだ。こんな生活を続けた2020年は特に、小さな箱の中に入って遮断されているような感覚を覚えることも一度や二度ではなかった。窮屈さとつまらなさを感じる理由はわかっている。「へぇ!」という驚きや発見の瞬間が圧倒的に少なかったからだ。こんな状態では、セレンディピティはおろか、発見の嗅覚すら鈍ってしまいそうである。

2021年も、スタート時点では、私たちを取り巻く環境は変わらない。友人や同僚と会って話すこともままならないし、旅行はおろか、ご近所レベルのお出かけも躊躇してしまうような状況だ。でも、だからこそ、意識して広くアンテナを張り、自分の心が動くことを探していきたいと思う。

自分の心が動くということは、新しい行動の一歩かもしれない。その時は、将来につながるような何かが見えるものではなかったとしても、未来の自分を動かしたり、支えになったりすることかもしれない。だから、インプットと同時に、アウトプットして残しておくことも大切なのだと思う。特に、心が動いたから即行動!とできない可能性も往々にある今だからこそ、ふわふわした思考や感情を留めておく置き石のように、記録しておきたい。

頭と心を動かし、その記録を残す。これが、2021年の私の目標だ。



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