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抱負ってほどのもんでもないのですが。


私が作った年賀状

みなさま、新年、あけましておめでとうございます。

みなさんは新しい年明けに際して、何か抱負があるとか目標を持つとかありますか?

私はあいにく何もないのですが、年末に帰省した時に
「こうだったらいいのにな」と思った出来事がありました。

それは、「欲しいものを心ゆくまで集める」こと

ようやく帰省

2022年の暮れ、ようやく奈良の実家に帰省が叶いました。
確か2020年のお正月以来です。

ワクチン接種が終わってからは、私は何度か子供を連れて実家に遊びに行こうとしましたが、70代後半の両親はなかなか良い返事をせず。

両親も老いていくし、息子も大学に進学してしまうとなかなか3世代が揃うことも難しいのではないかと思い、今回は、全国旅行支援制度を利用して、実家近くのホテルに泊まりつつ実家を訪れることで両親と話がまとまりました。

とあるレコードショップ

実家の同じ敷地内に私のいとこの家があります。
地方都市ではあるあるかもしれないですが、きょうだいでひとつの土地にそれぞれが家を持つスタイル。
通りに面した区画に私の実家が、奥に父の妹一家の家があります。

いとこ一家は、叔父も叔母もみんな東京に引っ越したので、そこにレコードショップが入りました。

母屋はそのまま店主が引き継いで住み、隣に叔母が持っていたアトリエがあり、そこが改修されてレコードショップになりました。


レコードショップ

こんなに大量のレコードを見たのは初めてです。

1968年生まれの私は、レコードがCDに変わったのを実際に見ていますし、カラオケでCD以前の曲を歌う時、たいてい5分以内程度におさまる楽曲はなんて無駄がなくてキレが良いんだろう、と未だに感動します。

父が集めていたレコードやプレーヤーもよく知っています。
まずまずの速さで回るレコード盤に針をそっと落とす時の緊張感や、雑音なく針がレコードに乗った時の満足感。
今でも飛行機が着陸する際に、大きな衝撃なくランディングしたら、思わずレコード盤に針を滑るように乗せられた時の感覚がよみがえります。

40歳になったばかりだと言う店主は、こういう奥まったところで知る人ぞ知る、と言う店を持ちたかった、とのこと。
それでも、店の存在は知られており、お客さんもやって来ている、と母が言っていました。

本とコミックのコレクション

レコードの多さに圧倒されていましたが、ショップには2箇所に本棚もあり、ジャンルを問わない本やコミックがたくさん並べられています。

私は最初、それらは新聞記者だった叔父が置いて行ったものだと思っていたのですが、これもまた店主のコレクションだそうです。

ベストセラー小説やエッセイ、実用書、写真集、旅行記などなど、とにかく読みたいと思った本は全て買っているという印象を受けました。

そんな本棚を見てとてもうらやましかったです。

私も読書が趣味ですが、興味をもった本を全て買うことはできません。
お金もかかるし、置き場所にも困るし。

できるだけ図書館で探し、見つからなくてもどうしても読みたい本はオンラインショップで購入しています。
場所のことを考えてkindleと併用していますが、やはり本は紙媒体で読みたいな、という思いが強いです。

欲しいと思った本を迷いなく買っても受け入れられるサイズの本棚があればいいのにな、とこのレコードショップを訪れて思いました。

読みたい本を全て買う、を今年の抱負にしたいところですが、やはり私にはできそうにありません。

外はしんしんと冷える12月の静かな夜、やわらかいジャズが流れるアトリエでゆったりした時間を過ごせました。




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